「アベッちの知らなきゃソンだぞ ー!」の時間です。LEDを利用した照明機材は、ここ数年でかなり普及し、競争の末に安価なものも登場してきました。しかし、似たようなモノが多くなってしまい「それじゃツマラナイ」と思っていませんか?

LitraTorch 主要スペック

画像: www.imagevision.jp
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▲“本格的なスタジオ照明機材にも負けない”というと、ちょいオーバーだけど、かなりの本格派。
おススメであることは間違いない!

画像1: LitraTorch 主要スペック

▲“なんだ、これ? ”というくらい小さな本体。ポケットにラクラク入っちゃいます。

画像2: LitraTorch 主要スペック

▲「スイッチON!」すると驚きの明るさ。スイッチを押すごとに弱、中、強の三段階が切り替わり、さらに点滅を繰り返ストロボ発光も設定できる。
●全光束:800 ルーメン●演色性:Ra76●色温度:5700●照射角:80°●充電方法:USB●三脚ネジ穴:1/4×2(背面・底部)●サイズ:38×38×42m●90g●レベル設定と動作時間:Level1: 100lm/4hr、Level2:450lm/70min、Level 3: 800lm/35min、Level 4(点滅光):2200lm/7 時間
■希望小売価格:1万1800円(税別)
●問い合わせ先:イメージビジョン tel.03-6300-6440

ムラのない配光で驚きの明るさ!

似たようなLED製品に飽きていたアナタに朗報です。とっても個性的な製品を発見しました。イメージビジョンが6月8日から発売しているLitraのアクションライト。

「LitraTorch」(リトラトーチ)です。ポケットに入るサイズが特徴のサイコロみたいなLEDライトです。発光する点は8点だけなのですが、ムラのない美しい光が得られます。

電源は内蔵リチウムイオン電池で充電にはUSBケーブルを利用します。外部電源の使用にも対応し、フル充電で定常光なら4時間、ストロボ発光では7時間となっています。さらに耐水10mであるほか、軍でも使用可能なMILスペックにも対応。810Gの圧にも耐えます。ちょっと専門的になりますが、照明器具の明るさの尺度として使用される全光束は800ルーメン(800/450/100設定対応)。演色 性は76、色温度は5,700K、照射角は80度、三脚ネジ穴は1/4-20UNC(背面・底部)。 外形寸法は38×38×42mmで重量は90gです。 白色ディフューザー、カメラマウント、ベル トクリップ、マジックマウント、GoPro 1/4 20フィンガーマウントなどを同梱しています。埋め込み磁石による取り付けも可能で希望小売価格は税別1万1800円になっています。

点灯して最初に感じたことはムラのない配光です。中央がなく四辺に3個ずつLEDを配置するレイアウトは相当考えられたものだと思います。
発色はとても自然で、青味がかかるとか特定の色に偏ることはないです。ただし連続点灯するとかなり熱くなります。持っていられないほどではありませんが、冬はカイロに使えるでしょう。リチウム電池はものすごく発熱するのだということを改めて知りました。そのためか本体には熱を放出するのに適したフィンのようなデザインが採用されています。 

LitraTorchのパワーを最大にして照明

画像: LitraTorchのパワーを最大にして照明

▲カメラ位置からではなく画面右下から当てている。

■共通撮影データ:ニコンD500 AF-S NIKKOR 16-80mm f/2.8-4E ED VR絞りF3.31/50秒
ISO400

白色ディフューザーを使用

画像1: 白色ディフューザーを使用

▲ディフューザー効果はとても高く、自然な仕上がりになった。撮影データを見るとシャッター速度がやや遅くなっただけで大幅な光量低下はない。

画像2: 白色ディフューザーを使用

▲付属のカメラマウントを装着するとクリップオンストロボのようにカメラのアクセサリシューに取り付け可能。

画像3: 白色ディフューザーを使用

▲さらにラバー製の白色ディフューザーも付属している。
パワーがあって直進性が強い光なのでこの白色ディフューザーの効果は高い。

画像4: 白色ディフューザーを使用

▲これだけパワーがあるなら...夏のお約束「うらめし や~ライティング」。
中野っちが真下から当ててみた。いいねぇー♪ オプションのLitraハンドルを使用している。

■絞りF3.5 1/50秒 マイナス1.3露出補正
ISO400

オプションも多数用意があります

画像: オプションも多数用意があります

今回の撮影では本体が小型過ぎるので、持ちやすくするための「Litraハンドル」(税別2,000円)を使用しました。
でも、かつて月カメが付録で付けた超ミニ三脚にもピッタリ着いちゃいます。いい感じですよね!
現場からは以上です。

撮影・解説:阿部秀之

ヨーロッパの風景やスナップ、ポートレート、コマーシャルなど幅広いジャンルを撮影する。87年よりカメラグランプリ選考委員。

モデル:水穂まき

この記事は月刊カメラマン2018年9月号に掲載時のものです。

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