![画像: www.sony.jp](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783155/rc/2018/11/21/7cf8f5ad5a86525c584f1602cf6a467b895f6672_xlarge.jpg)
ソニー α9(写真左)
●有効画素数:約2420万画素●撮像素子:フルサイズCMOS●常用ISO感度:ISO100~51200●連写性能(AF追従):約20コマ/秒●大きさ:W126.9×H95.6×D63.0mm●重さ:約673g■実勢価格:53万8790円
ソニー α7R Ⅲ(写真右)
●有効画素数:約4240万画素●撮像素子:フルサイズCMOS●常用ISO感度:ISO100~32000●連写性能(AF追従):約10コマ/秒●大きさ:W126.9×H95.6×D73.7mm●重さ:約657g■実勢価格:39万9470円
*実勢価格は誌面掲載時のものです。
[瞳AF]の設定はとても簡単
まず最初のニュースは、ソニーα9とα7R Ⅲに搭載された瞳認識AFです。友人のカメラマンがα9とα7R Ⅲを購入しまして「瞳AFが素晴らしい、素晴らしい! もうこの瞳AFなしでは生きていけない」と、くどいくらいに言うので思わず試してみたくなりました。
瞳AFとは、ボタンを押している間、人物の目にピントを合わせる機能です。設定は以下のようになります。
1.MENU → (撮影設定2) → [カスタムキー(撮影)] → 希望のキーに[瞳AF]の機能を設定する。
2.人物の顔に本機を向け[瞳AF]の機能を割り当てたキーを押す。
3.キーを押したままシャッターボタンを押す。
【撮影のヒント:目にピントが合うと、目に枠が表示されます。フォーカスモードが[シングルAF]のときは、一定時間で枠が消えます。】
設定はとても簡単でした。まずはα7Ⅲ+50mm絞り開放で、その実力を試してみましょう。
上を向いている時
![画像1: 上を向いている時](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783155/rc/2018/11/21/fe5266cf8989b2a673842f60aafc018241b62ce6_xlarge.jpg)
▼目のアップ
![画像2: 上を向いている時](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783155/rc/2018/11/21/ee0aa5a9c042bd567b8a74ef27dd5e97f4afeea7_xlarge.jpg)
下を向いている時
![画像1: 下を向いている時](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783155/rc/2018/11/21/e82597479a89edb5ada3f05ef3088524b28e146f_xlarge.jpg)
▼目のアップ
![画像2: 下を向いている時](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783155/rc/2018/11/21/13f5e88083df214a75f11df6967a5057896f004e.jpg)
横を向いている時
![画像1: 横を向いている時](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783155/rc/2018/11/21/3c0b54cfae9afdf2d676ce721fd4ea3351625d3c_xlarge.jpg)
▼目のアップ
![画像2: 横を向いている時](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783155/rc/2018/11/21/702a28a1acfb8470f3ba70fb68e7deb759f06c06.jpg)
低輝度の時
![画像1: 低輝度の時](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783155/rc/2018/11/21/20794a34b59c18058afceb3236dd03f43604567e_xlarge.jpg)
▼目のアップ
![画像2: 低輝度の時](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783155/rc/2018/11/21/3bc88c0b8f6b0d3ec46d8adfa2e954a4ed33d5d8.jpg)
■共通撮影データ=Planar *T FE 50mm F1.4 ZA 絞り優先AE(F1.4) ISO125
![画像3: 低輝度の時](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783155/rc/2018/11/21/293ac94a2debfc1c36283859070663a5311dbfd1_xlarge.jpg)
赤枠カットの1枚め(1番上)
![画像: 赤枠カットの1枚め(1番上)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783155/rc/2018/11/21/5631fac0cdeb41c838380315cbe8c3b041b8a3db_xlarge.jpg)
▼目のアップ
![画像: ▼目のアップ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783155/rc/2018/11/21/f7b9810d4078125072ba5418d5117ef92f9200d3.jpg)
目をつぶっても大きくボケてしまうことはなく、確実に瞳を捉えています。モデルが近づいてくるので動体予測機能も働いています。
赤枠カットの2枚め(真ん中の段)
![画像1: 赤枠カットの2枚め(真ん中の段)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783155/rc/2018/11/21/44a550dfa73c94fa8db03b496e6b52f214b9efd1_xlarge.jpg)
▼目のアップ
![画像2: 赤枠カットの2枚め(真ん中の段)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783155/rc/2018/11/21/1177613ba719a8a36e4ff74ae9340b714c78b4ea.jpg)
このカットを最後に完全にピントが合ったコマはなくなりました。
赤枠カットの3枚め(1番下)
![画像1: 赤枠カットの3枚め(1番下)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783155/rc/2018/11/21/173fcceb811f8d496aa26c601b6bd439f13ef3a8_xlarge.jpg)
▼目のアップ
![画像2: 赤枠カットの3枚め(1番下)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783155/rc/2018/11/21/60255ddb2bb9152b230f7fc77817dfaacde4dde7_xlarge.jpg)
それでもドアップのこのカットでもまだOKといえます。なるほどすごいα9とα7Ⅲの瞳AFでした。
瞳AFが機能し始めたらドアップまで追従し続けた
カメラの方を向いたときに瞳にピントが合うのは当たり前ですから上、下、横を向いてもらいましょう。うん、さすが! これ全部にバッチリ合っています。繰り返して試しても結果は完璧。とくに横には驚かされます。また暗いところでも試してみました。肉眼でマニュアルのピント合わせをしようと思ったらものすごく難しいシーンです。なるほど、これはすごいです!
さて、ここでモデルを担当してくれる水穂まきちゃんです。どこかで見たことがあるって? いーえ、気のせいです。1年間よろしくお願いします。
さて、今度はα9で試してみましょう。まきちゃんがエスカレーターで降りてくるのを下で待ちかまえながら100コマ連続で撮っていきます。連続といってもHiの最高約20コマ/秒ではなくLoの最高約5コマ/秒です。レンズは、24-70mmの70mm側を使用しました。
スタートしたときは、人物の大きさが小さく、低コントラストなので顔認識AFは機能するかしないかといったところでした。そのためややピントが甘いコマもあります。20コマ撮ったところで瞳AFが機能し始めました。
結論:暗いシーンや動体でもピントを合わせ続けるのはすごい
アベッちの友人が「もうこの瞳AFなしでは生きていけない」といった意味が実によくわかりました。とくに暗いシーンや動いていてもピントを合わせ続けるのはすごいです。さらに大勢の中でも狙った人だけにピントを合わせられる個人顔登録などもあります。さすがはソニー!といったところです。
撮影/解説:阿部秀之
ヨーロッパの風景やスナップ、ポートレート、コマーシャルなど幅広いジャンルを撮影する。87年よりカメラグランプリ選考委員。