デジタルカメラの動画撮影機能を使っていますか? 「そう言えば購入してから一度も使ったことがないなぁ…」なんてモッタイない! 写真家、映像作家として活躍する上田晃司さんに動画の楽しさ、奥深さを教えてもらう本誌の連載企画です。機種別に動画撮影機能を解説してもらいます。

応用編ポイント

●「タイムラプス」機能を活用して、長時間を短時間に圧縮!
●D850では8K画質(8256×5504)のタイムラプス撮影も可能!

インターバル設定

▼インターバルタイマー設定では細かく撮影間隔、撮影回数、露出平滑化などの設定が行える。

画像: インターバル設定

作例動画04 タイムラプス

▼カメラに搭載されているタイムラプス動画機能を使い、空港を撮影した。飛行機の離発着やターミナルを離れる様子がコミカルだ。撮影間隔は1秒に設定し、約15分まで撮影している。

画像: 月刊カメラマン2018年2月号「動画しましょう!」作例04 youtu.be

月刊カメラマン2018年2月号「動画しましょう!」作例04

youtu.be

一度は試してみたいタイムラプス機能

写真撮影に最も近い映像表現が「タイムラプス」。以前の本連載でも簡単に紹介したが、改めて触れてみたい。タイムラプスとは別名で微速度撮影という場合もある。時間の経過を短時間で表現できる手法だ。

タイムラプスは、数秒または数10秒に一度シャッターを切り、静止画を撮影する。そして、設定した時間撮影し続け、最終的に時間の経過を一つの動画にする。通常の動画(30Pの場合)は1秒間に30コマほど収録しているが、タイムラプス撮影で1秒間に1コマ撮影すると30コマ撮影するのに30秒掛かる。撮影した30コマを再生すると時間にすると1秒だが、撮影している出来事は30秒間のため、30秒間の出来事が早送りになって写っている。

撮影に時間は掛かってしまうが、やろうと思えば一日の出来事を30分に1枚撮影して24時間撮影すれば48コマになるので30Pで再生すると1秒ちょっとで一日の移り変わりを表現することだってできるのだ。実はD850の魅力の一つがこのタイムラプスによる表現力だ。インターバル撮影の機能を生かせば、なんと8K画質(8256×5504)のタイムラプスムービーを撮影することができる。

多くの方はまだ4K画質でもあまり恩恵を受けていないかもしれないが、4Kの4倍の面積の8Kタイムラプスが撮影できるのだ。8K画質あれば画面内でパンやズームなど変化を付けやすい。ただ、ボディ内では8Kタイムラプスムービーは作れないので別売のタイムラプスのプラグインやソフトが必要だ。

また、D850の画像処理エンジンは非常に高速なため、タイムラプス用に撮影した1000枚のRAWファイルの現像をパソコンで3時間掛かる作業でも25分ほどでできるので、タイムラプスは作りやすいはずだ。

 また、8Kも必要ないと言う方は、「タイムラプス動画」から最大で4K画質のタイムラプスを撮影から動画化まで自動的にしてくれる便利な機能も搭載している。この機能があれば撮影間隔と撮影時間を決めるだけで何秒のタイムラプスムービーを作れるか一目で確認できるので便利だ。D850ユーザーならば、ぜひタイムラプスムービーに挑戦してみよう。

撮影と解説は写真家・映像作家の上田晃司さん

画像: 米国サンフランシスコに留学し、写真と映像を学ぶ。現地滞在中からテレビ番組、CM、ショートフィルムなどを制作。帰国後、写真家塙真一氏のアシスタントを経て、フォトグラファーとして活動開始。現在は雑誌、広告を中心に活動し、写真教室の講師や講演、書籍の執筆活動も精力的に行っている。現在、ニコンカレッジ講師、パナソニックLUMIXフォトスクール講師、Profotoオフィシャルトレーナー、Hasselblad 2015 アンバサダーを務める。

米国サンフランシスコに留学し、写真と映像を学ぶ。現地滞在中からテレビ番組、CM、ショートフィルムなどを制作。帰国後、写真家塙真一氏のアシスタントを経て、フォトグラファーとして活動開始。現在は雑誌、広告を中心に活動し、写真教室の講師や講演、書籍の執筆活動も精力的に行っている。現在、ニコンカレッジ講師、パナソニックLUMIXフォトスクール講師、Profotoオフィシャルトレーナー、Hasselblad 2015 アンバサダーを務める。

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