ケルン見本市会社 COO:カタリーナ・クリスティーナ・ハマ氏
イメージや視覚を使わないコミュニケーションはない。フォトキナはイメージと視覚に関するイノベーションが体験ができる中心的かつ重要なイベントだ。フォトキナはイメージング産業の促進をこれまで以上に牽引していく。
カメラ産業以外からの多様な企業の参加により、従来の企業は新たな脅威にも晒されるかもしれない。そして新しい競争関係に加えて、デジタルの進化もさらに速くなって行くだろう。開催期間が従来の隔年開催でなく、来年から毎年開催になることは、フォトキナがいち早くそうした先進性をタイムリーに周知・展開する機会を提供したいということだ。
クリエーターは投資家を見つけて、投資家に向けて新しいアイデアを実現させる機会にもなるだろう。そうしたイノベーション、チャンスの提供を実現するためには2年は待てない。フォトキナの毎年開催はそうしたチャンスを提供するイベントにも進化して行くだろう。
他のイベントと異なりイメージングに焦点を当てたイベントは唯一のもの。フォトキナは包括的で、よりバーチャルで、独創的なイベントになるだろう。そして重要なビジネスイベントとして捉えることになるだろう。IT企業も参加しやすくなる。
フォトキナ2018はさらに様々な企業が新たなビジネスチャンスを作れることになるだろう。2018年のフォトキナは日本の主要なテクノロジーメーカー25社が参加予定だ。来年(2019年)は5月に開催となり、その準備期間は確かに短い。しかし、すで出展企業からは積極的な要望がある。フォトキナは世界で最も重要なイメージングイベントであることは今後も不変だ。
ケルン見本市会社 シニア・バイスプレジデント:クリストフ・ヴェルナー氏
フォトキナでは「DIGLITY= デジリティ」が重要なテーマとなる。デジリティとは新しいリアリティ、新しいビジネスの提案だ。フォトキナはDIGILITYの技術とサービスについて、さまざまな専門家を集結することになるだろう。
そしてデジタル技術の国際的なイノベーションの提案が展開されると確信している。フォトキナ2018はWebも充実させる。SNS、特にツイッターには1万3000人、フェイスブックは20万人のフォロワーが存在する。若い世代を惹きつけるためにはInstagramも重要だ。そこにも注力していく。
また出展者、取材者、見学者が効率よくフォトキナを回れるようにテーマ別に展示を配置予定だ。また、これまでのフォトキナにとって重要なテーマである写真というトピックスを蔑ろにはしない。ただし、フォトキナを発展させるためには動画、イメージングに関する多様なソリューションの提案など、未来を見据えた展示などが増えて行くことになるだろう。
ドイツ写真工業会専務理事:クリスチャン・ミュラ=リーカー氏
今回のフォトキナのテーマとしては、セキュリティ、医療、動画市場、AIの可能性などについても、幅広くその将来を示唆するイベントになるだろう。来年開催への出展者だけでなく、再来年(2020年)の出展申し込みもすで得ている。