デジタルになって高感度が使えるようになったとはいえ、「夜スナップ」では絶望的なシャッタースピードになってしまうことが少なくありません。「ああ、もう暗いから」と、素直に諦めてカメラをしまってホッピーを呑みに行く…というのがフツーでしょう。が、ここで「手持ち夜景」モードの出番です!

◆4枚自動合成。考えるDIGIC 7

画像: 「明るさ」は単純な露出補正。「AFフレーム選択」は、ファインダー時では測距点が変えられなかったので、LV時に機能するんだと思うのだが、定かではありません。

「明るさ」は単純な露出補正。「AFフレーム選択」は、ファインダー時では測距点が変えられなかったので、LV時に機能するんだと思うのだが、定かではありません。

画像: ISO5000で1/125秒。画面内にそれなりの光源=明るさがあれば、動いている人のブレもそれほど気にならない感じ。

ISO5000で1/125秒。画面内にそれなりの光源=明るさがあれば、動いている人のブレもそれほど気にならない感じ。

画像: 街灯以上に、クルマのライトが光源として果たす役割が大きい、というか面白いと思います。

街灯以上に、クルマのライトが光源として果たす役割が大きい、というか面白いと思います。

このモードは、いわゆるシーンモードのひとつで、手ブレしにくいシャッター速度で4枚連写(ISOオート)→自動合成と、ほぼほぼフルオートでこなしてくれます。要は「さすがに手持ちじゃムリっしょ」みたいなシーンでも「画」にしてくれるんですね。
撮影直後は「BUSY」の画面が出て、少々待たされます。DIGIC 7をもってしてもタイヘンなお仕事なのでしょう。でもまあ、なんたってキヤノンのフルサイズですから、ISO感度をガンンに上げても画質をキープしてくれましたね。ということで、帰宅までの「会社→駅(電車)駅→自宅」までの夜スナップです。

◆夜スナップは楽しい! カメラを向ける確率、大幅UP!

画像: ISO12800 1/60秒 マイナス1.3露出補正。赤いのは自動車のテールライト。右上の文字が大きくズレている。端の合成は苦手なのか?

ISO12800 1/60秒 マイナス1.3露出補正。赤いのは自動車のテールライト。右上の文字が大きくズレている。端の合成は苦手なのか?

画像: ISO25600 1/15秒。ほぼほぼ真っ暗なのに、空のトーンが出ている不思議。もしかして「空」を認識している?? そういえば空が入ったカットはこんな感じのものが多かった。

ISO25600 1/15秒。ほぼほぼ真っ暗なのに、空のトーンが出ている不思議。もしかして「空」を認識している?? そういえば空が入ったカットはこんな感じのものが多かった。

画像: これもそう。ISO20000 1/20秒 マイナス1.3露出補正。空を出すためにISOをガン上げしている?

これもそう。ISO20000 1/20秒 マイナス1.3露出補正。空を出すためにISOをガン上げしている?

「夜に歩きながら写真を撮る」という目新しさもあるのでしょうが、暗いゆえに「初手から画面が整理されている」ことから、けっこうカメラを向ける機会が多かったです。さらにクルマのテールライトや信号機、サイネージによる「色の動き」も刺激的。これらが雨上がりの路面等で反射すれば、さらにイイ感じになるのかも。
ひとつ疑問だったのは、同じような暗いシーンでも露出の差が大きかったこと。これはいまだにナゾですが、もしかしたら微弱なライトを拾っての結果だったのかも。

◆響くシャッター音と通報に注意

画像: ISO25600 1/15秒 サクラのカットよりははるかに良い条件なのだが、データはサクラと同じ。なんでかな。

ISO25600 1/15秒 サクラのカットよりははるかに良い条件なのだが、データはサクラと同じ。なんでかな。

画像: ISO8000 1/50秒 マイナス1.3露出補正。どうしてもこのテに引っ張られてカメラを向けてしまう。まあ、悪いことをしているワケではないけど…はた目には怪しいかも。

ISO8000 1/50秒 マイナス1.3露出補正。どうしてもこのテに引っ張られてカメラを向けてしまう。まあ、悪いことをしているワケではないけど…はた目には怪しいかも。

画像: ISO25600 1/40秒。昼間だったら絶対に撮りません。

ISO25600 1/40秒。昼間だったら絶対に撮りません。

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