出しゃばらぬゆえに高品位
正面から見ると、先代「GX7 MarkⅡ」(以下Mk2)との大きな違いはない。Mk2もメーカー名やブランドロゴ等の表記は控えめであったが、GX7 MarkⅢ(以下Mk3)はさらにシンプルに徹している。ここ最近は、ボディにああだこうだと英文字や数字が入った機種は少なくなりつつあります。が、中でもMk3の「潔さ」は突出しており、主張を控えめにすることで、逆にブランドイメージを高めることに成功している…と、思いませんか?
露出補正ダイヤルをクルクリ
Mk2にはなかったのが、モードダイヤル同軸上の「露出補正ダイヤル」。なんだかんだ言って、これがあると安心&写欲も刺激されるというもの。プッシュ→ダイヤル、あるいはオートブラケットも悪くはありません。でも、このカメラに限ってはコレでしょう! 戻し忘れとかもないし…。たとえ「気持ち程度」の露出補正でも、結局は±0に戻して撮ったりしても、クリクリやる行為そのものが楽しいんです。
GX8と同じセンサー&チルトファインダーを装備
チルトファインダーの採用は、ユーザーの意見を吸い上げた結果だとか。うむ。たしかにウエストレベルでの撮影では圧倒的にチルトファインダーが便利だし、なんと言うか、傍から見ていてもそのカメラを構えた「撮影風景」がキマっているのは事実でしょう。こうした点も「高品位」たる所以なのです。
実写ルポは「カメラマン 3月号」にて!
最後に、Mk2との諸元比較です。新型センサー、チルトファインダー、露出補正ダイヤルの新設はまさに「正常進化」ですが、連写性能が上がっている点にも注目です。また、フォトスタイルに「L.モノクロームD」(コントラストを上げつつもディテール維持)と「粒状」(フィルムライクな表現)を搭載。多彩なモノクロ表現が期待できます。ボディカラーはシルバー(S)とブラック(K)を用意。