パナソニックは「写真撮影に特化したプロ機」DC-G9を海外発表した。発売日、価格などは未定。G9は「地味だが非常にバランスの良い、隠れ名機G8」の後継機ではなく、まったく別物だ。同時に大口径超望遠単焦点レンズ、ライカDG ELMARIT 200mm/F2.8/POWER O.I.S.(H-ES200)も海外発表した。こちらも発売日、価格などは未定。

▲「写真撮影のフラッグシップ機」としてのこだわりは、Gシリーズ初のボディトップ部への「ステータスLCD」搭載にも表れる。

G9の注目ポイント

●有効2030万画素ローパスレスCMOSセンサー
●「5軸 Dual I.S.2」は6.5段分の手ブレ補正効果
●ハイレゾモードは8000万画素
●AFSで60コマ/秒の高速連写性能(RAW対応)
●AF合焦速度は世界最速0.04秒
●EVFは368万ドット、ファインダー倍率0.83倍
●防塵防滴・耐低温対応のマグネシウム合金ボディ

パナソニックの「写真への本気度」を感じさせるスペック

そのメカニズム的なところをみていこう。まず撮像素子は有効2030万画素のローパスフィレターレスのマイクロファーサーズMOSセンサー。画像処理プロセッサーは最新の「ヴィーナスエンジン」を搭載。そして5軸 Dual I.S.2手ブレ補正機構を備え、6.5段分の手ブレ補正効果を実現。電子シャッターは1/32000秒も使える。また今回は新たに8000万画素のハイレゾモード(RAW/JPEG)も採用。

▲電子ビューファインダー(EVF電子ビューファインダー)も充実させている。ファインダー倍率0.83倍、フレームレート120fps、表示タイムラグ0.005秒を実現して見やすさを追求。

▲正面からボディを見ると「LUMIX」のロゴがGH5よりも強調され、モードダイヤルの赤いリングが目を引く。また、シャッターボタンと同軸に電源スイッチを配している。

そしてさらに注目したいのがG9の機動性だ・まず連写性能はAFS時にRAW対応で60コマ/秒を達成(RAW対応)。さらにAFC(AFコンティニュアス。シャッターボタンを半押ししている間、被写体の動きに合わせて合焦させるモード)で20コマ/秒を実現。これにAFS時では0.04秒という合焦速度を、定評のある空間認識AFの精度でフォロー。また6Kフォトの切り出しも健在だ。

現行フラッグシップ機GH5とのスペック比較

画像: ▲上の緑帯が比較すると優れている点。

▲上の緑帯が比較すると優れている点。

ライカDG ELMARIT 200mm/F2.8/POWER O.I.S.(H-ES200)

画像: ▲三脚座固定ネジ前の鏡筒には事前に合焦位置を記憶させる「フォーカスボタン」、合焦の設定が行える「フォーカスセットスイッチ」などを備える。

▲三脚座固定ネジ前の鏡筒には事前に合焦位置を記憶させる「フォーカスボタン」、合焦の設定が行える「フォーカスセットスイッチ」などを備える。

注目ポイント

●35mm判換算で400mmの超望遠単焦点
●小型・軽量、防塵防滴、耐低温仕様
●高速・高精度AF、4K動画もサポート
●1.4×テレコンバーター(DMW-TC14)が同梱

G9と同時に発表された本レンズは35mm判換算で400mm相当の画角を持ち、テレコン(1.4×、2×※別表参照)を使用すれば560mm、800mm相当の画角を得られる。遠方の動く被写体、鉄道、飛行機、モータースポーツ、野鳥などの撮影で活躍してくれそうだ。しかもG9と同様に「防塵・防滴・耐低温」仕様で、テレコンもおなじ堅牢性を実現している。

レンズとテレコン2種類のスペックはこちら

画像: レンズとテレコン2種類のスペックはこちら

上掲のスペックは左からライカDG ELMARIT 200mm/F2.8/POWER O.I.S.(H-ES200)、同レンズ装着で560mm相当の画角を得られる1.4倍のテレコンDMW-TC14(同梱)、同レンズ装着で800mm相当の画角を得られるDMW-TC20(別売)。開放F5.6で800mm相当の画角を得られるのはスゴイ。その描写が今から楽しみだ。

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