月刊カメラマン誌「ジャンル別フォト講座」にて好評連載中「ネイチャー・マクロ」の講師・並木隆さんによるWebカメラマンスペシャルセミナー。このセミナーをもっと知りたい方は月刊カメラマン誌2017年5月号別冊付録をご参照ください。この短期連載は付録よりの引用です。並木さんの「スナップ」講座は月刊カメラマン誌で好評連載中です。記事の詳細は以下URLをご参照ください。
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主題で変わる!? チューリップ攻略法、4種公開!!
何を主題にするかで選ぶ被写体が変わってくる花がチューリップ。たくさん咲いている雰囲気を演出するなら、花全体を小さくして背景のボケや前ボケの色味で表現しましょう。それも、できるだけ周囲に他の花が咲いていない、もしくは10cm 以上他の花よりも背の高い花を探し、背景のボケや前ボケはカメラを構える位置や高さを変えながら探っていきます。
よりたくさん咲いている雰囲気を演出するなら、より遠くにピントを合わせてたくさんの花を小さめにフレーミングしましょう。広い範囲に咲いている場所なら広角レンズを使ってもいいですが、通路などがあると画面内に人が入ってしまったりするので、望遠レンズで通路を隔てたひとつ向こう側の花にピントを合わせるのがコツです。池や川などの映り込みも同じような被写体の見方です。
公園などに植えられているチューリップは花の密度が高く、そのような被写体はなかなかありません。が、ないからと画面いっぱいに入れ込むと図鑑写真のような“普通の花写真”になってしまうので要注意です。
マクロレンズなどでアップを狙う場合は、美しいと感じるところを大胆に切り取ります。チューリップは花が大きめなので、チューリップそのものを見せようとすると中途半端な構図になりがちです。たとえば、「茎の付け根の色の変化が美しい!」と感じたなら、花びらの先端は画面からフレームアウトさせてもいいのです。あくまで主題を明確にするのがポイントとなります。
今回のポイントは3点!
❶望遠レンズで狙うならピント位置がポイントに
❷濃い色の花で明るい色の付け根を狙うのも手
❸マクロレンズなら、美しいと感じたところを大胆に切り取れ!!
撮影・解説は「花撮影・マクロの達人」並木隆さん