ネーミングの通り。画像が重なるだけ。それだけ。
きっかけは吉住志穂先生(今回ばかりは先生と呼ばせていただく)のとある作品。その作風から「多重露光」とばかり思っていたら「画像合成」とのご指摘。早速、編集部に配備されたE-M1Ⅱでチェックしたところ、たしかにありました(再生>編集>画像合成)。
最大3カットまでの画像の重ね合わせ。なぜかRAWオンリー。思うに「多重露光」が撮影時から構想を練る必要があるのに対し、「画像合成」は撮影済みRAW画像ならどれでもチョイス可能なのがイイのかも。早速トライ。丸ボケとの2枚合成は吉住先生直伝(本人は知らず)です!
んが、各画像の「透明度」のパラメータはあります。
今や「多重露光」では露出の計算などは不要。すべて自動で自然な露出に揃えてくれます。で、この「画像合成」はというと、各画像の「透明度」を20段階で変えられます。まあ「濃度」みたいなものですね。それによって画像ごとの勢力というか強弱というか、変化をつけることができます。
で、ここで勘違いしていたのは、メイン被写体の背景に「白」をもっていったこと。なんとなくそうすることで「合成で冴えない背景を変える」みたいなイメージがあったのですが、実際はその逆。パラメータを上げると、その分背景の「白さ」が強調されてしまします。すべてが終わったときに気が付きました。
写真展紹介、新表現!
で、ただいま絶賛開催中の中西敏貴氏の写真展(東京・恵比寿「弘重ギャラリー」~9月3日まで)にチン入。まずは1Fカフェにてカンペー。でもってストトンと階段を下りると、おんや、まあ、フルボディの特大パネルがドォ~ん! ええ、早速「画像合成」をトライしてみました。だって、写真家にとって作品は「分身」ですから。当然どこかで共振してるハズ。作品と一体化するチャンスを与えてあげようジャン。
…でも、まあ、なんつーか、あんまり共感は得られなかったみたい。そもそも、中西氏のカット、背景をもっと落とすべきでしたね。すいません。