ニコンのDXフォーマット専用の超広角レンズAF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VRを写真家・映像作家の上田晃司さんが沖縄、香港で写真・動画の撮影インプレッションをしてくれた。本レンズの発売日は2017年6月30日、希望小売価格(税別)は 4万1500円だ。
ニコンAF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VRの主な特長
•小型・軽量ボディで超広角撮影が楽しめる超広角レンズ
•非球面レンズを3枚採用し最新の光学設計による高い描写性能
•手ブレ補正効果3.5段(CIPA規格準拠)のVR機構を搭載
•STM(ステッピングモーター)により、スムーズで静かなAF駆動を実現。
動画撮影時でも快適なAFが可能
•フォーカスリングはマニュアルフォーカス時のスムーズな操作感を実現
•被写体に近寄って大きく撮れる、最大撮影倍率0.17倍、最短撮影距離0.22m
DXフォーマットで、超広角を楽しめる!
今までありそうで無かったのが本レンズはDXフォーマット専用のレンズで35mm版換算で15mm-30mm相当をカバーする超広角ズーム。その魅力は広い画角はもちろんのこと、超広角ズームとは思えないほどコンパクトで軽量だと言う点だ。
描写力に関しては、このスペックからすると驚くほど高い印象。都市風景などを撮影してみたが、ビルのディテールまでしっかり表現できている。F8.0まで絞れば画面の端の端までしっかり解像していることが分かる。稀に被写体との距離によっては多少の収差が確認できることもあったので、そうした場合は絞ってみたり、構図を変えてみると良いだろう。
ただし小さいからと言って機能的にも描写的にも妥協は感じられない。本レンズには広角レンズながら手ブレ補正機構VRを搭載。約3.5段分の補正効果があるので夜景やローライトスナップなどでも安心だ。開放F値がF4.5-5.6と少し暗めなので、手ブレ補正はとても役立つ。
本レンズを効果的に使いこなすにはただ広く撮るだけではなく、被写体にグッと寄ったり、アングルをつけたりして遠近感を強調した表現をしてみると面白いだろう。軽量・コンパクトな超広角ズームレンズなので、気軽にぜひ超広角ズームの世界に挑戦し、楽しんでもらいたい。
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作例撮影・解説は写真家・映像作家の上田晃司さん
米国サンフランシスコに留学し、写真と映像を学ぶ。現地滞在中からテレビ番組、CM、ショートフィルムなどを制作。帰国後、アシスタントを経て現在は雑誌、広告を中心に活動し、写真教室の講師や講演、書籍の執筆活動も精力的に行っている。月刊カメラマン誌ではデジタルカメラの動画機能を活用するノウハウなどを教えてくれる「動画しましょう!」を好評連載中。