スタジオでの光源といえばストロボとLEDが主流。LEDは見たままの光で撮影ができ,省電力,長寿命,発熱は本体ユニットがほんのり温まるほどと扱いやすい。今回,マンフロットが扱う大小3個のLEDとサポートするスタジオ機材を組み合わせて、省スペースでも組めるブツ撮りセットを3パターン紹介する。<その1>では2パターンを解説します。

パターン1 :フルセット(参考総額約56万5000円)

画像: フルセット(参考総額約56万5000円)。 *価格は月刊カメラマン2017年1月号掲載時のままでメーカー希望小売り価格(税別)です。 www.manfrotto.jp

フルセット(参考総額約56万5000円)。 *価格は月刊カメラマン2017年1月号掲載時のままでメーカー希望小売り価格(税別)です。

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比較的大きなモノでも撮影可能。撮影台には事務机を2つ利用,バックのロールペーパーはオートポール(2万1000円)を2本立て、Uフック(3800円)を付けたスーパークランプ(5600円)を固定しUフックにパイプをかけて設置。トップのLEDは横からキャスタースタンド付きのブームに取り付ける。軽量なLEDには大きめだが汎用性に優れる。
メインライトの前面にはトレーシングペーパー。補助光はトライグリップレフにLEDをバウンス。床から立てるにはアルミコンパクトスタンドAC(1万1000円)が手軽だ。なおロールペーパーを固定するセットを含めると費用はそれなりにかかる。 
●ライトブーム(6万円)/グリップアーム(6400円)約240(天井高さ)×350(床幅)cm

パターン2:フルセットからディフューズ方法を見直した少し簡易なセット(参考総額約44万1000円)Skyliteパネル(2╳2m・2万1000円)

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スカイライトのディフューザーは『フルセット』と同様。この上からの柔らかい光をベースにしてメインの光を効果的に当ててモノの魅力を引き出す。トップからのブームはよりスリムなコンビブームスタンド(3万6000円)でOK。サイドからはトライグリップのディフューザー越しにシャドー部のディテールがツブれないようにライティング。鞄一つくらいの大きさのモノならケント紙をスカイライトのフレームから垂らすなどして背景を作ることができる。大掛かりな背景セットは省くこともできるだろう。ここでは光を3種類使って撮影してみた。

Skyliteパネル(2╳2m・2万1000円)

画像: トップライトを柔らかい光に拡散させるためのディフューザーとそれを張るパイプのセット。●1.25ストップディフューザー(2万1000円)●グリップヘッドJタイプ黒(5400円)╳2個●アルミマスタースタンドAC Jタイプ(1万9000円)╳2脚 www.manfrotto.jp

トップライトを柔らかい光に拡散させるためのディフューザーとそれを張るパイプのセット。●1.25ストップディフューザー(2万1000円)●グリップヘッドJタイプ黒(5400円)╳2個●アルミマスタースタンドAC Jタイプ(1万9000円)╳2脚

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LYKOS ソフトボックス(8000円)

画像: オプションとして用意されるLYKOS ソフトボックス(8000円)を装着すると、光を拡散し影が重なって現れるのを防ぐことができる www.manfrotto.jp

オプションとして用意されるLYKOS ソフトボックス(8000円)を装着すると、光を拡散し影が重なって現れるのを防ぐことができる

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部屋の蛍光灯をディフューズ

画像: ■光は拡散されており、ホワイトバランスさえ調整できれば悪くはない。しかしコントラストに欠け、鞄の質感や色のメリハリは弱い。●ナショナルジオグラフィック「RAIN FOREST小型メッセンジャーバッグ」(26╳34╳17㎝・1万5552円) www.manfrotto.jp

■光は拡散されており、ホワイトバランスさえ調整できれば悪くはない。しかしコントラストに欠け、鞄の質感や色のメリハリは弱い。●ナショナルジオグラフィック「RAIN FOREST小型メッセンジャーバッグ」(26╳34╳17㎝・1万5552円)

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LED(色温度ノーマル)

画像: ■光源をLEDに変え上記セットで撮影。色温度を5600ケルビンに合わせれば、見たままの忠実な色合いだ。メインライトを斜め右からあてることでメリハリと鞄の質感が見て取れるようになった。 www.manfrotto.jp

■光源をLEDに変え上記セットで撮影。色温度を5600ケルビンに合わせれば、見たままの忠実な色合いだ。メインライトを斜め右からあてることでメリハリと鞄の質感が見て取れるようになった。

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LED(色温度5%ダウン)

画像: ■バイカラー色温度可変LEDで5%ほど色温度を落とし、わずかにアンバー色を加えただけで鞄に風合いを持たせられた。アースカラーの作り込んだ背景などには、より効果的だろう。 www.manfrotto.jp

■バイカラー色温度可変LEDで5%ほど色温度を落とし、わずかにアンバー色を加えただけで鞄に風合いを持たせられた。アースカラーの作り込んだ背景などには、より効果的だろう。

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この記事の<その2>ではさらにコンパクトなLEDを使った軽快セットを紹介します。

■撮影・解説:永元秀和
日本大学芸術学部写真学科卒業後、モーターマガジン社写真部に所属。JRPA(日本レース写真家協会)会員。写真展に「クルマとどこまでも」(富士フイルムフォトサロン東京)

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