妥協のない高画質を追求した「アポクロマート設計」
「APO-LANTHAR 90mm F4 Close Focus VM」は、フルサイズMマウントセンサーに最適化された、極めて性能の高いマニュアルフォーカス中望遠レンズだ。
光の3原色(RGB)の軸上色収差を限りなくゼロに近づけるアポクロマート設計を採用し、各種の収差を徹底的に排除。解像力やコントラスト再現性に関しても究極の性能を追求している。
7群8枚という贅沢なレンズ構成のうち、6枚に異常部分分散ガラスを投入。開放F値を伝統的なF4に抑えることで、描写性能に一切の妥協のない極めて高い光学性能を実現している。
クレジットカード並みの短さと235gの軽量設計
シンプルな全体繰り出し構造と、開放F値をF4に抑えた巧みな設計により、マウント面からの全長は54.8mmというコンパクトさを実現した。これはクレジットカードの短辺とほぼ同等の長さだ。本体重量も235gと極めて軽量に仕上げられている。
この優れた携帯性により、光学式レンジファインダーカメラ使用時に問題となりやすい撮影フレームのケラレを解消。総金属製の鏡筒は高い剛性感と耐久性を誇り、シルキーなヘリコイドの操作感とともに、レンジファインダーを用いたピント合わせの醍醐味を存分に堪能できる。
最短撮影距離0.5mでクオーターマクロ超の近接撮影が可能
本レンズは高精度な距離計連動機構を搭載しながら、最短撮影距離は一般的な距離計連動の限界(0.7m)を超えた0.5mを実現。
Photo:小池 隆
これにより最大撮影倍率1:3.6(約0.28倍)を確保し、クオーターマクロ(0.25倍)を超える近接撮影が可能となっている。アポクロマート設計により、近接撮影時においても極めて高い描写力を維持する。
また、距離計連動範囲の分岐点(0.7m)には、ピントリングの操作中にクリック感で認識できるユニークな機構を搭載しており、ファインダーを覗いたままでも連動範囲の限界を認識しやすいよう配慮されている。
Photo:小池 隆
外装はシルバーとブラックの2色展開。フレアカット効果を持ちながら、装着時の撮影フレームへの干渉を排除した専用の金属製フードが標準で付属する。
編集部の「ちょっと一言」
♪フォクトレンダーの中望遠、しかもアポランターということで「MFでナニを撮るのか?」、というのが大きなポイントになってくるかと。個人的な経験(別のアポランターですが、そう大きくは変わらないっしょ)でいえば、ドッグラン(屋外)で走り回る溌溂とした愛犬撮影は(個人の技術も含めて)厳しかったです。まずムリ。でも、後に老犬になって、屋内でまったりとした様子を撮影する際は逆にすごぉーく楽しめましたよ。(マロニエ)
APO-LANTHAR 90mm F4 Close Focus VMの主要諸元
| 焦点距離 | 90mm |
|---|---|
| 口径比 | 1:4 |
| 最小絞り | F22 |
| レンズ構成 | 7群8枚(内異常部分分散ガラス6枚) |
| 画角 | 27.5° |
| 絞り羽根枚数 | 10枚 |
| 距離計連動範囲 | ∞〜0.7m(カメラにより異なる) |
| 最短撮影距離 | 0.5m(0.7mクリック有) |
| 最大撮影倍率 | 1:3.6 |
| 最大径×全長 | φ53.0mm×54.8mm |
| フィルターサイズ | φ43mm |
| 重量 | 235g |
| 対応センサーサイズ | フルサイズ |
| レンズフード | 金属製フード(付属) |
| カラー | シルバー / ブラック |
| マウント | VMマウント(ライカMマウント互換) |
| 希望小売価格 | 12万1000円(税込) |
| 発売日 | 2026年8月26日 |