※撮影共通データ:■キヤノン EOS 5D MarkⅡ
キヤノン RF7-14mm F2.8-3.5 L FISHEYE STM 主な仕様
●焦点距離:7-14mm
●最短撮影距離:0.15m
●最大撮影倍率:0.35倍
●レンズ構成:11群16枚
●最小絞り:F22(7mm時)、F29(14mm時)
●絞り羽枚数:9枚
●フィルターサイズ:非対応
●大きさ・重さ:約φ76.5×109.4mm・約476g
●付属品:フード・ケース
7mmで190度写る! これが大きいのです。
天空と地上を6:4の割合にて撮影。ほぼ真南に揃った冬の星達を捉えた。ドロップインのソフトフィルターの効果で明るい星が適度に滲みむ。F2.8の開放F値のおかげで淡い冬の天の川も再現された。
■7㎜時 絞りF2.8 20秒 ISO800 WB:3400K ※釧路湿原
私が購入に至った動機は、やはり開放F値の明るさだ。EF8-15mmはF4通しでRF7-14mmはF2.8-3.5。全周魚眼側でF値が1段階明るくなり、しかも画角が1ミリ広くなっている。この1ミリが非常に重要。全周でEF8mmだと180度だったが、このRFは7mmだとなんと190度まで写る。
この10度の差が非常に有効で全天にレンズを向けると、地上の風景が写り込むので没入感を感じさせる新鮮でダイナミックな星空を撮影できるのだ。しかも小型軽量な新設計で、なんと476g! 持ち運びも楽でアクティブに撮影ができるだろう。
画角の違い ワイド端7㎜とテレ端14㎜
■ISO200 WB:オート ※屈斜路湖畔砂湯
またこのレンズはEF8-15mmと同じく、レンズマウント側にドロップインのフィルターを差し込む設計になっている。ちなみにEF8-15mmのドロップインと同じ設計なので、標準装備のクリアフィルターにソフトフィルターをカットして使用することで、星を滲ませて星座を分かり易く再現するのにとても有効だ。
ガチな星景はRF14mmVCMだけど、もっと遊びたいならコッチですよ!
■7㎜時 絞りF8 1/2000秒 ISO800 WB:太陽光 ※知床羅臼町沖合
実写では、最周辺部まで見事な点像で、色収差や歪みも無くて明らかにEF8-15mmより解像感があり極めてシャープな画像を結ぶ。ズームも全周魚眼から対角魚眼までスムーズに作動し、7ミリ側にはロックレバーが付いているので不用意に画角が変わることもない。これは親切な設計だ。
無光害の撮影地では、開放F値が2.8になったことで露光は20~25秒(星を点像に映す限界値)、今までより一段低感度のISO6400で適正露光が得られるので作品のクオリティアップは言うまでもない。
■14㎜時 絞りF8 1/2000秒 ISO800 WB:太陽光 ※知床羅臼町沖合
また、対角魚眼でもF値は0.7段暗くなるだけなのでEF8-15mm暗い星を捉えることができる。このF値の明るさは、突発的な流星や彗星、オーロラなどにも有利に働くだろう。
作例にあるような流氷や樹形、白鳥など、ユーモラスで今までにない視覚効果の写真が撮れるのは新鮮だ。こうした遊び心をくすぐる作品が生まれれば、撮影も楽しくなるというもの。RF14mmF1.4と同時発売のせいか人気はRF14mmに偏っているようだが、個性的な作品を産むことができる、この新ズームレンズも捨てがたい。ご一考あれ。
全周が190度に広がった画角のおかげで、雪原が写り込み、天空を眺めている臨場感がより印象強く伝わる絵づくりが可能になる。
■7㎜時 絞りF2.8 25秒 ISO6400 WB:3400K ※鶴居村
■14㎜時 絞り優先AE(F2.8 1/2500秒) プラス1.0露出補正 ISO200 ※屈斜路湖畔コタン