「もっとウチらのとこのフィルムシミュレーションを知ってもらいたいんですワ」とばかりに富士フイルムが4日間限定でイベントを開催する。場所は代官山。入場料はタダ。オミヤゲは一輪のステキなお花!

カメラグランプリとはほぼほぼ関係ない、ポップアップイベント!

そう。フジはフィルムシミュレーションをもっともっとアピールしたいんである。特に若い衆に。が、「べルビアって何でっか? アスティア…はて?」みたいな若僧に対し、我々オッサンは往々にして「ププッ、フィルムを知らないヒヨッコが(笑)」とマウントをとったりする。

しかしフジは違うんである。国際優良企業=その昔の指定銘柄=であり、ウチの妻もアスタリフトを通販で買っているが、決してその値段は言おうとしない。そういうこと。つまりフジは、イニシエのカメラ雑誌とかその残骸のようなWEB媒体、はたまたカメラ記者クラブとかを飛び越えた(相手にしていない、という意味ではない)会社なんである。

だから錦糸町ではなく代官山なんです。ええ、まったく馴染みはありません。自分、船橋に住んでいるので。でも、代官山にはルピシアのアウトレットショップがあって、定価では絶対に買えないセリンボン農園=ダージリン秋摘みが半額でしたよ! 他はよく知りませんが、イベント会場は駅の真ん前なのでオーライ。

人生で一度きりの「バラを咥える」チャンスかも。

ではイベントについて、順を追ってお話しましょう。
1 まず、メッセージカードに好きなことを書き込みます。「写真を撮る」という行為そのものがなんらかのエモーショナルな出来事と関連している、という解釈(たぶん)なので、これはこれでいいと思います。それに花屋さん&メッセージカードはガチな関係でしょうから。

2 お花を選ぶ。「今の気持ちにピッタリの一輪を見つけます」(メーカー公式)。我が家では妻が「わくわく広場」や「JA直営農産物販売店」で花を買うことはありますが、それとは意味合いとモチベーションが大き違うような感じでした。わかりやすく言えば「仏壇」と「モリッシー」の差かと。代官山だしぃ。

3 フィルムシミュレーションの解説。レシピ(さらなるパラメーター調整)機能も含め、老若男女問わずサイネージで分かりやすくレクチャー。まあ、そもそもこれが目的なので。んでもレシピ機能まで詰めてゆくと、個々のフィルムシミュレーションの印象がかえって弱くなるような気がしましたケド…。大きすぎるお世話ですね。

4 撮影。一輪挿しとカメラ(フィルムシミュレーションダイヤルを装備するXの4機種・レンズ各種アリ)を選んで、好きなフォトブースにて2の花を撮影。1点選んだ画像はプリント(シャコラ)、同時に花はメッセージカードともどもラッピングされ持ち帰ることができます。電車の乗っても大丈夫。

5 富士フイルムのカメラのレクチャー。フジのカメラは、色は言うに及ばずダイヤルのクリック感とか「官能性能」をどれだけ重視しているか、というアピールだったような…。ま、「フィルムシミュレーションダイヤルのない機種」の方が高級なんですよっ、忘れないでね、ってことかと。

崇高なるフジの思想・哲学・セールストークを見た?

撮影:永原耕治

以上です。と、ここで「色なんて、後処理でいくらでも変えられるんじゃね?」というミもフタもないご意見に対し、フジになり替わり反論させていただきます。
アナタは「進撃の巨人」における「無垢タイプ」ですか? フジはですね、「ねえ、みんな、考えながら撮ろうよ。それこそが写真じゃん。その方がなんだかカッコよく見えるし」って言いたいんですよ(たぶん)。

さらに「スマホだって同じようにシミュレーションしながら撮れるじゃん」という危険思想に対しても、フジになり替わり反論させていただきます。
スマホはもっと大事なことにお使いくださいな。フジはですね、「スピリッツの混じった酒をウイスキーと呼ぶのはどうかな。それにキミ、一度でも写真をプリントしたことがあるのかい?」って言いたいんですよ(たぶん)。

花を売らない、色を撮る花屋

2026年3月20日(祝・金)~23日(月)11:00〜18:00 ※最終日は17:00終了
会場:TENOHA代官山(〒150-0034東京都渋谷区代官山町20-12 Forestgate Daikanyama内 )
入場料:無料