フルサイズ・ルミックスSシリーズ用の500mmまでをカバーする待望の超望遠ズームが登場した。開放F値をF5-7.1に抑え、大きさはφ92×196.1mm、重さは1285gと超望遠域をカバーしている割にはコンパクトに仕上がっている。そのLUMIX S 100-500mm F5-7.1をパナソニックオープンゴルフチャンピオンシップが開催されている大阪府堺市にある泉ケ丘カントリークラブで体験してきた。

LUMIX S 100-500mm F5-7.1は超望遠でも手持ち撮影が可能なコンパクトサイズ

ゴルフの撮影は初めてのワタシ。100-500mmレンズでどんな撮影ができるのだろうか?と思いながら、大阪万博で賑わう大阪の街をバスで出発し、一路泉ケ丘カントリークラブへ。

泉ケ丘カントリークラブへ向かう途中、車窓から見えた通天閣。大阪ですねぇ。

今回試写するLUMIX S 100-500mm F5-7.1レンズはSシリーズレンズロードマップに載っていた超望遠域のズームレンズ。焦点距離は望遠100mmから超望遠500mmの光学5倍ズームで、光学式手ブレ補正を搭載し、ボディ内手ブレ補正との協調によるDual I.S.2で500mm時に7.0段分の補正効果があるという。

レンズ構成は12群19枚でUEDレンズを2枚、EDレンズを2枚、UHRレンズ2枚使用し、色収差を抑えている。また最短撮影距離は100mm時で0.8m、500mm時で1.5mでテレ端時の最大撮影倍率は0.36倍となっている。

LUMIX S1 IIに装着するとこんな感じ。500mmをカバーするとは思えないくらいコンパクト。

インナーズームではないのでテレ端500mm側にすると全長が延びる。

またテレコンバーターの使用も可能で1.4×テレコンバーター(DMW-STC14)使用時で210〜700mm、2×テレコンバーター(DMW-STC20)を使用すると300〜1000mmとなる(テレコン使用時は焦点距離が150〜500mmに制限される)。

ゴルフの撮影マナー講座を受けてから、実際のフィールドでLUMIX S1 IIに装着しての撮影となった。使用機材はまだプロトタイプで、ズームリングの感触やズームリングの回転トルクを調整できるタイトスムースリングの評価はできなくまた別の機会に!

構えたときの重量バランスも悪くなくホールディングはまずまずの印象。AF駆動も静かでスッとピントが合焦する。

上からフォーカスリミット切り替えのフォーカススイッチ、AFとMFを切り替えるAF/MFスイッチ、手ブレ補正モードを切り替えるO.I.S.スイッチ。

ズームロックスイッチはないけれど、ズームリミットスイッチが装備されている。ズームリミットをONにすると150〜500mmにズーム域が制限される。これはテレコン使用時に使うスイッチ。

まずは1ホールからのティーショットを撮影。シャッターは音が出ないように電子シャッターに設定。

選手がティーグラウンドに立つと「静かに!」の合図が出てあたりは静かに。こちらもズームを調整して選手が収まる構図で、打つの待ちます。

LUMIX S1 II・LUMIX S 100-500mm F5-7.1(276mm) シャッター速度優先AE(1/1000秒 F6.5) ISO500 WB:オート

画面中央の解像度も高く、選手のウエアにあるスポンサーの文字もハッキリと読むことができます。連写モード高速で撮影したけど、インパクトの瞬間は捉えることはできませんでした。。。

LUMIX S1 II・LUMIX S 100-500mm F5-7.1(276mm) シャッター速度優先AE(1/1000秒 F6.5) ISO400 WB:オート

つぎにボケをチェック。ズーム位置153mmのボケは前ボケは素直で柔らかなボケをしているけれど、後ボケは輪郭がやや強調されたボケですねぇ。

LUMIX S1 II・LUMIX S 100-500mm F5-7.1(153mm) 絞り優先AE(F5.7開放 1/1000秒)  ISO250 WB:オート

LUMIX S1 II・LUMIX S 100-500mm F5-7.1(153mm) 絞り優先AE(F5.7開放 1/640秒)  ISO100 WB:オート