発表されたばかりのソニーのレンズ一体型フルサイズコンパクト機、RX1R III。さっそく触って試写する機会があったので、旧モデルとの比較も含めてレポートします。

このRX1R IIIを実機を目の当たりにすると「小さい!」というのが第一印象。ボディサイズは幅113.3×高さ67.9×奥行74.5と前モデルのRX1R IIよりも数ミリ高さと奥行きが増しているが、フラット形状になってよりコンパクトに見える。重さは約498gと前モデルよりも17gの軽量化を実現している。

ボディはマグネシウム合金で結晶塗装のようなマット調の新開発のアイアンブラック塗装が施されている。搭載するレンズはツァイス・ゾナーT*35mmF2と光学系は変わらないが、新61メガCMOSセンサーに最適化し、一台一台調整し、組み立てられているという。

RX1R IIIとRX1R IIを2台を並べてみるとダイヤルやアクセサリーシュー部がツライチとなってスッキリとした印象に。RX1R IIは2015年登場で、42.4MP裏面照射型CMOSセンサーを搭載していた。

ボディに対して搭載するレンズの大きさが、その写りへのこだわりを表している。レンズ鏡筒には絞りリングとAFの通常モードとマクロモードの切り替えリングを備えている。レンズ基部のシナバーリングは細くやや控えめなった。またフォーカスモードダイヤルが廃止された。

ボタン類の基本的な配置は同じだが、AE-LがAF-ONに、RECボタンがC2ボタンに変更となり、MENUと再生ボタンの位置が入れ替わった。ファインダーはポップアップ式から固定式に。また液晶モニターはチルト式から固定式へとなった。

バッテリーも変更となった。RX1R IIのコンデジ用のNP-BX1からNP-FW50となり、撮影可能枚数が200枚から300枚へと増え、USB充電にも対応できるようになった。

3種の専用アクセサリー

同時発表されたアクセサリーを装着した状態。レンズフードは先端が絞られた切り欠きのあるタイプ。ボディケースは合成皮革で、USB、HDMI、バッテリー、メモリーカードの使用も可能。

サムグリップはMiシューに取り付けるタイプでグリップ感が向上する。