NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S
●実勢価格:45万1000円(税込)
NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S 主な仕様
●焦点距離:400mm
●最短撮影距離:250cm
●最大撮影倍率:0.16倍
●レンズ構成:13群19枚
●最小絞り:F32
●絞り羽枚数:9枚
●フィルターサイズ:95mm
●大きさ・重さ:φ約104×234.5mm・約1245g(三脚座含)
●付属品:フード ケース
70-200F2.8感覚で振り回せる!
軽量、コンパクトを売りに登場したZ400mm f/4.5 VR S。このレンズの構成も最近流行りの重心をボディ側に振ることで重量バランスを改善、長時間手持ち撮影を可能にしてくれた。
開放F値も4.5と設計的にも無理がない、そして写りもニコンらしくカリカリ。外寸こそ70-200F2.8より若干大きいものの、重量ではこちらのほうが軽量。何よりそのバランスの良さでハンドリングが良くて楽なのが嬉しいところ。
飛行機撮影では機体の大きさもバラバラなこともありズームレンズが重宝されがちだが、僕ならお高い純正ズームレンズよりも、このZ400mmF4.5の単焦点を買って勝負するだろう。
レンズは目であり、光を取り込むために一番必要な部分なのです。なので僕自身はレンズにお金をかけたいタイプということです。とは言っても全てを単焦点でと言うほど財力もないので、キメの一本超望遠レンズが欲しくなるんです(笑)
手持ち、1/15秒でもイケましたー!
実際に使ってみて、軽い、小さい、そしてニコンの強力な手ブレ補正とも相まって、手持ち1/15秒でも使える画質で撮影ができたのは驚きでした。手持ちで400mmの1/15秒という数字は普段なら試そうとは思わないが、このレンズを持った時に、軽量、バランスの良さに多分イケるな、と。
駆動系はステッピングモーターを採用。一眼レフとミラーレスでは本体の構造が違う事もあり、それに合わせた駆動方式を、ということだろうけど、やはり超音波モーターに終わりが来ているということだろうか?
フィルター径95mm…大いに悩むポイントかも。
このレンズが少し不利と思うのは、フィルターがドロップインではないところ。前玉の前にしかフィルター装着が出来ないが、そのフィルター径はなんと95mm!! 吟味して自分に合ったモノを買わないとフィルター貧乏になるかも…。
逆に少し救われるのが、このレンズは最大絞りがF32というところ。仮にボディにZ 9、Z 7系を使えばISO32まで落とせて、絞りも32まで絞ればそこそこのスローシャッターは切れるだろうし、この辺は使用者がどこまで攻めるかでフィルターを必要とせずに撮影も可能になる。
さらにニコンといえばコントロールリング。MFに振る、ないしはボディ側で選択を増やすことができる。自分の使い方に合わせて変更したり自分好みにカスタマイズすれば使い勝手も増して、心強い相棒となるだろう。
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NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
●実勢価格:13万9700円(税込)
NIKKOR Z 24-120mm f/4 S 主な仕様
●焦点距離:24-120mm
●最短撮影距離:0.35m
●最大撮影倍率:0.39倍
●レンズ構成:13群16枚
●最小絞り:F22
●絞り羽枚数:9枚
●フィルターサイズ:77mm
●大きさ・重さ:φ約84×118mm・約630g
●付属品:フード ケース
これはイイ! 僕的に求めていた万能レンズ。
はい、惚れました!!
普段キヤノンを使ってる僕は、24-70F4か24-105F4あたりの純正かサードパーティー製を買いたいなぁとずっと悩んでたのですが…一気に解消(笑)。このレンズのために初ニコンボディを購入しようと画策中。(Z 600mmは非現実的なので諦めてます)
画質、価格含めて十分に納得できる、僕的に求めていた万能レンズです。
24㎜から始まるズームレンズなのである程度は歪曲もするが、そこまで気になることもなかったです。どの領域でもF4で使える安心感は絶大。
もちろん、開放F2.8だったらな、と思う時もあるが、そこは多少の工夫で回避可能です。
特に気に入ったのが、逆光線の時の圧倒的な写りです。空港で太陽を入れて撮った時に目を疑ったほどのですが、ゴースト、フレアとも見事に制御されていました。
これはカメラ本体(Z 9)の性能も関係してるかもしれませんが、今までなら逆光シーンでは飛行機をシルエットにするか、太陽が入る画面上部を飛び気味にするか、どちらかしかしか選べなかったんです。でもこのレンズはフィルターワークなしでもその両方を活かす撮影ができたんです!
手ブレ補正ナシだけど、その分の見返りが大きい!!
そして光芒の出方にも好感が持てました。アルネオ、ナノクリスタルの二つを組み合わせて使っているコーティングも効いているんでしょうね。
手ブレ補正機能こそ搭載されていませんが、ミラーレス機はほとんどがボディに内蔵しているので致命的ではないです。それよりもレンズ枚数、重量、コストまでもカットできた結果がこの販売可能なのでしょう。
気になった点としては、気が付かずにコントロールリングに勝手に触れてる時があったこと。いつの間にか設定が変わっていれば多少は焦りますよね(笑)。でも、この辺は慣れで解決できそうでです。
マルチフォーカスユニットによる快適で静かなAFも大きな魅了だと思います。
フードロックはちょっと心もとない仕様ですが、何よりこの写りを知ったらそんな事はほとんど気にならない(笑)。早く購入し、このレンズ一本とZ 7ⅡかZ 6Ⅱあたりを持って旅をしたみたいと思っています!