Xマウントの正式対応というか電子接点対応を強く望んでいたレンズブランドから、ついに…! という万感の思いでございます。まずは万歳三唱の上、撮影に繰り出しまして、返却を忘れてしまわないように非道極まりない比較も敢行(後編にて)しました。
本レンズの詳しいところは公式ページやデジカメWatch(カメラ記者クラブ・アライアンス!=向こうはまったくそう思ってくれていない)とかを読んでいただいて、トヨ魂ではカジュアルに行きます。

フジのボディとのマッチングは…当然“激フィット”しております!

うわ、かっけー! 純正を超えているかも…。もしかしたら、ニコンZ fcに付けたらもっと泣けるかも。

まず、外観。「コレだよコレ」っていう正道であり王道。実に見目麗しく、カメラバッグやストラップなどトータルコーディネートが必要になるかも知れないという、背徳の妄想が捗ってしまいます。残念なことに、触り心地についても申し分ない仕上がり。とは言いながらも、背伸びすれば簡単に手の届くプライス(10万円未満)。コシナってすごい。

ジャンルや撮影スタイルによっては、MFでも全然かまわない、という方もいるわけですから、これはもう福音ですな。

絞りリングのコリコリとした精緻なクリック感だけでも、そんじょそこらの中華レンズとは一線を画する高級感があってウットリ。さすがはメイド・イン・長野ですな。ピントリングは、炎天下で使っていると「ちょっと軽いかな?」という気がしなくもないですが、常温であればネットリとしていて良い塩梅。

明るい方のトタン板にMF。拡大表示せずにピント合わせしたけど結構来てるでしょ?正直ここまでピントが分かるとは思いませんでした。
■絞り優先AE(F1.8 1/850秒) WB:オート ISO200 ※フィルムシミュレーション:クラシッククローム

質感で言えば純正より明らかに上。ま、モーターとかギミックが無いメカニカルなレンズの構造(つまりMFレンズ)なので、コストをメカに集中出来るというアドバンテージが存分に発揮されている結果だと思います。AF入れちゃうとこの値段じゃ達成出来ないクオリティだから。けっして純正じゃ物足りないっていう意味じゃないからね。

ほぼ至近端で絞り開放。ボケ方がキレイなんだけど味わいもあって良い雰囲気。色々な撮影距離や絞りで遊べそうだけど、こうした様々な表情はビギナーにとっては、逆に気難しく感じられるかも知れません。
■絞り優先AE(F1.2 1/2000秒) WB:オート ISO400 ※フィルムシミュレーション:ASTIA

今回は通信対応のX-H1と組み合わせました。奇跡が起こるかも? と思ってX-Pro2にも付けてみたけど、カメラ側に絞り値が表示されなませんでした。やっぱEXIFにデータ欲しいよね。Pro2とH1はエンジン同じだけど、なにかが違うんだろうね。

「絞りで遊べる」って大事なことだよねー。

至近側での規則性のある被写体のボケ方は、少し昔のレンズのような雰囲気があって懐かしい感じ。というか、自分の知っているダブルガウス(レンズ構成ね)感のある味わい。■絞り優先AE(F1.2 1/1600秒) マイナス0.3露出補正 WB:オート ISO200 ※フィルムシミュレーション:ACROS

実写(今回はすべてX-H1で撮影しています)で嬉しかったのがピント掴み易さ。例えば絞り開放でもちゃんとLV表示からピントが分かる。なのでMFが楽しいです。
逆に実写で悲しかったのが、夏場は鏡筒が手汗でベタベタになってしまうところ。

植田調を意識してみました。F4.0まで絞るとカリカリになるんだけど、まだピントが浅いので少し絞ってます。空と街灯の支柱っていう何てことない景色だけど素晴らしい再現に我ながらウットリ。個人的にこれはヤバいと思った1枚。
■絞り優先AE(F5.0 1/3200秒) プラス0.3露出補正 WB:オート ISO400 DR200 ※フィルムシミュレーション:クラシッククローム

肝心の写りは、今レビュー2度目の「コレだよコレ」。絞りで遊べるのはもちろんだけど、ボケ方が自然で柔らかくて「写真!」っていう再現性にウットリよ。全体的には絞り開放からF1.8くらいまでは柔らかい感じで、それより絞ればキリッとシャープ。F4.0辺りがギンギンです。個人的にはF1.8前後で遊んでいるのがいろんな表情が見れて楽しめました。次回は比較編でーす。