月カメ2020年2月号の第一特集「ソニーを止めるな!」では、ソニーαシリーズと、そのライバル機種のアウトラインをP036-037で紹介しております。「文字が小さくて読みづらい!」とのお声がございました。

パナソニック LUMIX S1R

一眼レフより大きなミラーレスという他にはない特徴を持つ1台。狭小センサーで培った技術が存分に活かされているせいか、フルサイズフォーマットを超えているかのような余裕を感じさせる画質が自慢。ボディの造りは大変に素晴らしく、特にEVFの完成度は現時点で世界一だ。今回は解像番長対決でのみの登場となるが、高速性も不満の無いレベルで達成されているなど、その基本性能の高さを活かして幅広いシーンに対応できる。

またSレンズの描写性能はどれもクラス最高レベルで大変に美しいだけでなく、欲張りな接写性を持たされているなど使い勝手も素晴らしい。不満は大きく重いこととセンサーゴミが取れにくいと感じられること。

●発売日:2019年3月23日
●大きさ・重さ(バッテリー・カード含む):148.9×110×96.7㎜・1016g
●実売ボディ価格(税別):46万3880円

パナソニック LUMIX S1

システム画質では24MPクラスで最高と考えている1台。S1Rと共通のボディを持っているので当然最高のEVFがある。少しポヨンとした独特だけど非常に上質なシャッターの感触もS1Rと同じ。強力なボディ内手ブレ補正とLマウントの豊富なレンズラインアップが魅力。不満点はやはりS1Rと同じで大きく重いこと。

画質性能は大変に素晴らしいが大三元レンズ2 本とボディ1台で4kg超というのは普段使いには少々厳しいものがあるし、動体追従性では位相差AF 組に敵わないなど得手不得手がハッキリしているところは評価が分かれるところ。適材適所での運用が望まれる1台だ。

●発売日:2019年3月23日
●大きさ・重さ(バッテリー・カード含む):148.9×110×96.7㎜・1017g
●実売ボディ価格(税別):31万3880円

パナソニック LUMIX G99

G9 PROの弟分として高い撮影性能はそのままに小型化されたミドルクラスマイクロフォーサーズ機。Aiによる機械学習の成果を存分に実感できる被写体認識機能によって異次元の瞳AF 性能を体験できるのはパナソニック機の魅力。シャッターショックの少なさや強力なボディ内5 軸手ブレ補正、M4/3 機ではベストクラスの画質性能に加えてスリープからの復帰の早さや強靭なボディなど道具としての質感の良いボディと相まって非常に完成度は高い。

レンズシステムがオリンパスと比べてもややコンパクトであるなど、M4/3 陣営の中でもハッキ
リとした特徴付けで得意なジャンルがそれぞれにあると感じられるのは面白いところ。

●発売日:2019年5月23日
●大きさ・重さ(バッテリー・カード含む):130.4×93.5×77.4㎜・536g
●実売ボディ価格(税別):12万4880円