そのさよならの向こう側に、燻るように、しかしギラギラと輝き続ける昭和が、
確かに私たちを照らしているのを感じる。
失われゆく昭和よ、来たるべき次代を照らす文化とならんことを。
音楽、ファッション、映画などのサブカルを中心にヴィンテージまみれの青春を20年以上ひた走る「おじさん女子」2人組L’amritaが、昭和歌謡の世界を、令和を迎えた日本を舞台に繰り広げます。
秘密にしておきたい…とっておきのお気に入りのお店「アンセーニュ・ダングル」へ
原宿駅から宮廷ホームを過ぎてもう少し歩いた先に、原宿で喧騒に疲れた時に立ち寄るお気に入りの喫茶店があります。
お店の名前は「カフェ アンセーニュ・ダングル」。フランス語で角の看板、という意味なのだそうで、なるほどお店の看板をよく見ると「cafeかど」と書いた看板の絵が描かれています。
すごくすごく、素敵なエントランスでしょう?
この日は小雨のぱらつく天気だったので、「雨に唄えば」のイメージでジュンコちゃんにポーズをお願いしてみました。
広尾、自由が丘にも店舗があるようですが、この原宿店は一番古くて昭和50年の開業。フランスの片田舎の一軒家を意識したというそのコンセプトは開業当時「フレンチスタイル」と評判になり、多くの店に影響を与えたそうです。うんうん、このタイプの喫茶店ありますね。なるほど、ここが元だったのか!
おしゃれで洗練されているけれど、どこか素朴。ちょっとお嬢さんぽいおしゃれをして、気軽に、けれど少し優雅にお茶の時間を楽しめるこんな雰囲気が大好きです。
注文したメニューはガトー・フロマージュ、ココア、グァバ・オ・レ、そして冷たいコーヒーの上にクリームを浮かべた「琥珀の女王」。
どれも上品で丁寧な仕事ぶりのうかがえるおいしさです。
接客、コーヒーの淹れ方、器へのこだわり、お店のしつらえ…どこをとっても控えめでエレガントで素晴らしいお店です。
本当は誰にも教えたくないのだけれど、今日は特別!私の、とっておきのお気に入りのお店をご紹介しました。
今度、ほかの店舗にもぜひ行ってみたいです!
下北沢、代々木、そして原宿。ジュンコちゃんとあちこちを訪ねたこのシリーズ、次回4回目はどんな展開が待っているんでしょうか?
次回の更新は8月2日(金)です。お楽しみに~♪
inspired by
「エメラルドの伝説」
昭和43年
作詞 なかにし礼
作曲 村井邦彦
編曲 川口真
歌 ザ・テンプターズ
「青い鳥」
昭和43年
作詞・作曲 森本太郎
歌 ザ・タイガース
モデル:ジュンコ エメラルド(占い師・ストーリーテラー)
古着屋のショップ店員、美容部員、ショーダンサー等、様々な経験を経て、数年前に33歳で占い師としてデビュー。
タロットとオリジナルの占いで、聞く人がハッピーになるための言葉を伝えるストーリーテラー。
痛みや弱さに寄り添うあたたかさ、平易でありながらパワーのある言葉、テキパキとした話しぶりで、モヤモヤを優しく払拭してくれる、頼れる優しいお姉さん的存在。
現在は路地裏DE君想草にて月曜・水曜を担当。
写真・文:L'amrita(ラ・ミュリタ)
写真家・齋藤真理と文筆家・早川瑞穂からなる創作ユニット。なんでもない毎日を、ちょっとロマンティックに、ノスタルジックに。『すべてのひとがそれぞれの物語の主人公』をテーマに活動する女性ふたりの創作ユニットです。昭和レトロ、ヴィンテージ、60年代~70年代の音楽や映画など、ふたりの趣味を活かした懐かしくて温かみのある雰囲気の作品作りを得意としています。