平成の世との別れのとき。
そのさよならの向こう側に、燻るように、しかしギラギラと輝き続ける昭和が、
確かに私たちを照らしているのを感じる。
失われゆく昭和よ、来たるべき次代を照らす文化とならんことを。
音楽、ファッション、映画などのサブカルを中心にヴィンテージまみれの青春を20年以上ひた走る「おじさん女子」2人組L’amritaが、昭和歌謡の世界を、令和を迎えた日本を舞台に繰り広げます。

昼の高円寺 夜の高円寺

高円寺はJRの駅だけあって大きな街ではあるけれど(私は私鉄沿線の小さい街に住んでいるので…)
駅からは10ほどもある商店街になっていて、迷いにくく街歩きしやすいのが特徴です。

商店街はもちろんのこと、そのはずれに広がる住宅街のなかにも、ぽつりぽつりと喫茶店や美容室などがあったりします。もっと探検すればいろんな個性的なお店が潜んでいるような気がします。
きっと何度行っても新しい魅力が発見できるのではないかしら?まだまだ通って、ぜひ行きつけのお店なんかを開拓してみたい!

さくらこちゃんの、クールななかに熱い情熱を湛えたまなざしが素敵なので、そんな表情をもっと捕まえたくて夜の高円寺に再び繰り出した私たち。
もう閉店してしまった、なじみのレコード屋のあった高架下の飲食店街や、昼間も通った提灯の下がった商店街へ。

セリフなし、動きなし、表情とポーズだけで街の表情まで変えてしまう演技力と美しさにすっかり魅了されてしまいました!

そうそう、商店街の中で小さな路地を見つけて撮影していた時のこと。
今回のテーマの曲は何にしようかな?なんて話しながら撮影していたら、すぐそこの飲み屋からカラオケが…「バースを~待つ間に~♪」…こ…これはそう、平浩二「バス・ストップ」です!選曲も、ご機嫌なほろ酔い気分の伝わるちょっと微妙な歌唱力も、あまりにも絶妙なBGMに思わずみんなで笑ってしまったのだけれど、そんなの全然感じられないくらいかっこいい写真でしょ?