平成の世との別れのとき。
そのさよならの向こう側に、燻るように、しかしギラギラと輝き続ける昭和が、
確かに私たちを照らしているのを感じる。
失われゆく昭和よ、来たるべき次代を照らす文化とならんことを。
音楽、ファッション、映画などのサブカルを中心にヴィンテージまみれの青春を20年以上ひた走る「おじさん女子」2人組L’amritaが、昭和歌謡の世界を、令和を迎えた日本を舞台に繰り広げます。

おとなりの駅、高円寺へ移動 さっそくお茶を「なかむら珈琲店」で

高円寺駅から北へ7分ほど歩いた、静かな住宅街の中にある「なかむら珈琲店」でお茶を。
「なかむら」と「珈琲店」のフォントの違いがなんだかかわいくて、こじんまりとしたイメージの外観。
これは絶対いい感じでしょ!と期待に胸膨らませつつ入店です。

中へ入ってみると案外お店は広く感じます。
昭和の純喫茶にはいくつかのパターンがありますが、ここはまさにウッド系。
重厚で温かみがあり、皮革と木の艶が美しい茶色の世界。
私の実家のダイニングキッチンがちょうどこんな感じ(を目指していたであろう)の雰囲気だったなあ、と懐かしく思い出しました。
古いけれどとっても手入れが行き届いていて、特にピッカピカのソファが印象的でした。

壁のメニューを見ながら、みんなでオーダー。
年配のママさんが丁寧に作ってくださっているのをゆっくり待っていると、常連さんと思しきご婦人が入っていらして、カウンターへ。
目の前に出来上がっている私たちのサンドウィッチを「お運びしましょう。今日はわたし、お嬢様がたのばあやよ。」なんて冗談をおっしゃる。
女性ばかり5人の空間が一気に和やかさを増して、空気がきらめくのを感じます。
上品で軽やかな、女子力満点の一言に完全ノックアウトの瞬間でした。

この日はクリームソーダとレモンスカッシュ、ミックスサンドを。
正統派でとっても美味しかった!それに驚くほどリーズナブルです。
次回はぜひモーニング300円を!いや、ねぼすけの私には難しいかな…?
わんちゃんメニューもあるようなので、わんちゃんとのお散歩にもおすすめです。

来た時は私たちだけだった店内も、帰るころにはほぼいっぱい。
愛される理由がありすぎる素敵なお店でした。