そのさよならの向こう側に、燻るように、しかしギラギラと輝き続ける昭和が、
確かに私たちを照らしているのを感じる。
失われゆく昭和よ、来たるべき次代を照らす文化とならんことを。
音楽、ファッション、映画などのサブカルを中心にヴィンテージまみれの青春を20年以上ひた走る「おじさん女子」2人組L’amritaが、昭和歌謡の世界を今現在の日本を舞台に繰り広げます。
時代ごとに表情を変える町 その表情を残す町 王子
江戸時代には、飛鳥山の花見に王子稲荷への参拝と、江戸郊外の手軽な行楽地として。
明治から昭和のはじめには日本で最初の洋紙工場、旧王子製紙の操業や印刷局の設立によって工業地帯として栄えた王子の町。
大きな軍需工場がなくなった戦後には、闇市が立ち住宅が増え、団地やマンションが立ち並ぶ住宅街となっていきました。
駅前は住宅街の玄関口らしく、たくさんの人が行き交い活気があります。
写真に小さく写る「柳小路商店会」の文字。昭和25~27年までのほんの短い間、いわゆるカフェー街だったところだそうです。いまは小さなお店が軒を連ねる飲み屋街といった感じ。
またゆっくり散策してみたい場所のひとつです。
そしてこの洒落た橋からちょっと見えている素敵な建物。サンスクエアという名の複合レジャー施設で、スポーツ施設、飲食店やスーパーマーケットが入っています。
昭和47年竣工当時のナウな感じにビビッときちゃったのでパチリと一枚。
王子駅は公共・商業の両面から庶民の遊びに直結している、楽しみ溢れる駅なのでした。
次回更新は4月12日(金)です。お楽しみに♪
inspired by 「シャボン玉ホリデー」
昭和36年
作詞 前田武彦
作曲 宮川泰
歌 ザ•ピーナッツ
モデル:野佐怜奈(歌手)
【出演情報】
2019年4月17日(水) GRAPES KITASANDOにて
『GRAPES KITASANDO presents -歌謡!水曜!シャンソン!』
詳細は→https://www.nosareina.com/
【リリース情報】
会場限定スタジオLIVE録音盤CD-R
2019 No.02
1.ヤクザな猫
2.時がたつのは早い
3.Go!Go!NOSAREINA(第2回)
写真・文:L'amrita(ラ・ミュリタ)
写真家・齋藤真理と文筆家・早川瑞穂からなる創作ユニット。なんでもない毎日を、ちょっとロマンティックに、ノスタルジックに。『すべてのひとがそれぞれの物語の主人公』をテーマに活動する女性ふたりの創作ユニットです。昭和レトロ、ヴィンテージ、60年代~70年代の音楽や映画など、ふたりの趣味を活かした懐かしくて温かみのある雰囲気の作品作りを得意としています。