年代別のエフェクト、縦位置撮影がメインの静止画、最大15秒のショート動画、チェキプリント機能等々、そのボディデザインと共に個性満載の富士フイルム「“チェキ”instax mini Evo Cinema」。今年の1月30日に発売されたばかりだが、人気沸騰で早くも品薄状態が続いているとのこと。ここでは同製品のレビューを、動画に主眼を置いてお送りしよう。
■撮影協力:奈良金魚ミュージアム

片手で撮影することが前提のボディデザイン。

画像: 片手で撮影することが前提のボディデザイン。

まず目を引くのはそのボディデザイン。1965年に発売された8mmカメラ「フジカシングル-8」を彷彿とさせるノスタルジックな外観に仕上がっている。と、ここで言わせてほしい。それは、付属のファインダーアタッチメントとグリップアタッチメントは絶対に装着してほしい! ということ。 見やすい、持ちやすいという機能はもちろん、なによりカッコいいからだ!

シャッターボタンはレンズの下にあり、片手で握った状態で人差し指でシャッターボタンを押すことで撮影できる。静止画は一度押すごとに一回シャッターが切れる、言うまでもない普通のカメラ仕様だ。一方、動画撮影はシャッターボタンを押している間のみ録画される仕様だ。動画は最大15秒まで録画できる。

画像: ●ジダイヤル:2020 ●度合い:10 ●音声:環境音 ●背景ありで保存(背景色を黄色に指定) youtube.com

●ジダイヤル:2020 ●度合い:10 ●音声:環境音 ●背景ありで保存(背景色を黄色に指定)

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「ジダイヤル」で時を駆けろ!

本機の最大のトピックは、やはり10時代分の時を駆けることができるという「ジダイヤル」だ。一番古い年代が1930年代で、最新が2020年代という、その時代をイメージしたエフェクト効果を楽しめるというもの。この機能はぜひ動画で楽しんでいただきたい。なぜなら、収録される音声にもジダイヤルエフェクトが適用されるので、あたかもその時代にタイムスリップしたかのような動画が撮れるからだ。

エフェクトの強さは10段階の度合いで調節できる。たとえば人物を「度合い10」で撮ると「ムード過剰」になってしまうかもだが、逆に風景などは「度合い10」で撮影したほうが思いきったタイムスリップ感に浸れることができるのでお勧めだ。

「ジダイヤル」10種類の比較動画。

画像: ●すべて度合い10で撮影 ●音声:環境音&BGM ●撮影順:1930/1940/1950/1960/1970/1980/1990/2000/2010/2020 youtube.com

●すべて度合い10で撮影 ●音声:環境音&BGM ●撮影順:1930/1940/1950/1960/1970/1980/1990/2000/2010/2020

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「ジダイヤル」10種類比較静止画。

画像: 左から1930/1940/1950/1960/1970。こうして静止画で見ると「それっぽい」という印象しか得られないが、動画では画像はもとより独特の「揺れ」や音声の違いも楽しめる。

左から1930/1940/1950/1960/1970。こうして静止画で見ると「それっぽい」という印象しか得られないが、動画では画像はもとより独特の「揺れ」や音声の違いも楽しめる。

画像: こちらは左から1980/1990/2000/2010/2020。日付の入れ方など、すごくよく練られている。が、あくまで「チェキ」であることを忘れずに。

こちらは左から1980/1990/2000/2010/2020。日付の入れ方など、すごくよく練られている。が、あくまで「チェキ」であることを忘れずに。

QRコード付きの「チェキプリント」で思い出をシェア。

画像: 「instax mini Evo」アプリを使用して編集した動画 ●ジダイヤル:1940 ●度合い:10 ●音声:環境音 youtube.com

「instax mini Evo」アプリを使用して編集した動画 ●ジダイヤル:1940 ●度合い:10 ●音声:環境音

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撮った動画はSNSにアップするだけではなく、チェキプリントにして手元に残る形でシェアできるのが本機の本懐と言えるだろう。

また、撮った動画は未加工のままサイドのプリントレバーを回してプリントしてもいいが、専用アプリ「instax mini Evo」を使用すると、動画にオープニングとエンディングを追加できたり、ポスターテンプレートを使用したデザイン性のあるチェキプリントを作ることもできる。また、一回の最大撮影時間は15秒だが、アプリを使用すれば最大30秒の動画制作が可能だ。

画像: QRコードの読み込みで動画が閲覧可能となる。

QRコードの読み込みで動画が閲覧可能となる。

なお、チェキプリントのQRコードから動画を再生する場合は、事前に「instax mini Evo」のアプリ経由でサーバーに動画データをアップする必要がある。ここで注意したいのが、アップロードした動画データの保存・再生はアップロード日から2年間と期限があること。またプリントを先にすると、サーバーへのアップを忘れがちなので気をつけたい。

押して撮影、離して撮影休止…複数カットの撮影が可能。

画像: ●ジダイヤル:2020 ●度合い:10 ●音声:環境音 youtube.com

●ジダイヤル:2020 ●度合い:10 ●音声:環境音

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画像: ●ジダイヤル:1970 ●度合い:10 ●音声:環境音 youtube.com

●ジダイヤル:1970 ●度合い:10 ●音声:環境音

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本機のシャッターボタンを押している間だけ撮影される機能が活かされるのが、複数カットに分けた動画撮影だろう。ショート動画を数回に分けて順番に撮影して、15秒の一本の動画に仕上げる作業は、気軽にカット分けした動画が撮れる面白い機能だ。どんな流れで、どんな順番で撮ろうかを考えながら撮影するのはなかなか新鮮だった。

意外と使えるズーム機能。

画像: Zoom Lever(ズームレバー)の最広角側=マイナス、ほどほどにズームした状態=中央部、最望遠側=プラスの順 ●ジダイヤル:1980 ●度合い:10 youtube.com

Zoom Lever(ズームレバー)の最広角側=マイナス、ほどほどにズームした状態=中央部、最望遠側=プラスの順 ●ジダイヤル:1980 ●度合い:10

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さまざまな機能に紛れていて見落としがちだが、意外と使えたのがズーム機能。どれくらいズームしたのかわからないプラス・マイナスのレバー式だが、もうちょっと寄りたいけど足場が悪くて近寄れないときや、複数カットのひとつに画角を変えたカットをいれたいときに使える気軽な機能として取り上げておきたい。

全力で遊べるカメラ=今年のBest1登場か!?

画像: 全力で遊べるカメラ=今年のBest1登場か!?

本機はジダイヤルを回して動画を撮って、チェキプリントを並べてQRコードを読み取り、動画を見ながらニヤニヤすることに全身全霊をかけて楽しんでいただきたいカメラだ。十分に楽しめるので、ここで「ピントガー」とか「画質ガー」とか言い出すのは見当違いというものだろう。

そこさえ理解してもらえれば、全力で遊べるカメラとして、早くも今年のBest1が登場してしまったかも知れない…。

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