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マイクロフォーサーズの許容ISO感度
編集部:パナソニックのM4/3って、高感度はどれくらいまでいけるんですか?
豊田:使い方にもよりますが…SNSくらいならISO12800でも、まぁ大丈夫というか、そこまで忌避感なく使えます。
山田:どこまで許容できるかだね。静止画と動画でも感覚が違うし。
今浦:動画にしても後処理でかなり良くなるので、昔とはだいぶ違いますね。まあパソコンのパワーは必要にはなりますけど。ソフトもどんどん良くなっている。
曽根原:カタログでは常用ISO25600となっています。ちょっと無理してると思うけど(笑)
編集部:それってOMも同じくらい?
豊田:単純にノイズレベルだけでいえば、OMの方がノイズレスです。ただし画としてきれいかっていうとそうではない。
編集部:でも昔に比べればすごく良くなっているじゃん。
豊田:それはまぁ…昔の(ニコン)D3とかよりはきれいに写りますよ。
編集部:D3って…その例えはどうかと思うな。
山田:G9ⅡやGH7のセンサーって、途中からゲインを変えて読み出すんですよ。たしか…ISO4000で変わったような…。そうなると、ISO3200とISO6400だったらISO6400のほうが良かったりするんですよ。
豊田:かけるゲインが違うので。
山田:後から増幅するときのノイズが違うわけだから。どの部分で変えるかっていう閾(しきい)値があって、それがたしかISO4000だったと思う。
豊田:特性をとると一目で分かります。
今浦:そんなに違うんだ。へー。
山田:うん。中途半端な高感度よりも、もっと上げちゃったほうが実は画がきれいだったりする。
曽根原:個人的にはISO12800ぐらいまで実用的だとありがたいんですけど。
豊田:さすがにISO12800はきついかな。
山田:何に使うかによってだけどね。
曽根原:動きものです。
豊田:厳しいかなぁ。
山田:ISO6400までだったら、後処理でノイズレスにできる。でも、その先はノイズがのってくる。
今浦:それもまぁ、画次第でしょうけどね。
曽根原:動きものだと、ISO6400なんてもう標準感度ですから。そこら辺は処理せずにきれいだと嬉しい。
豊田:日中の撮影なら大丈夫だと思いますよ。
曽根原:でも、ちょっと曇るともうダメ。
今浦:マイクロフォーサーズって、レンズが概ね開放からかなりバキッっと解像してくれるレンズが多い。そういう意味ではAPS-Cよりも扱いやすい。そもそも開放F2.8とかのレンズも多いし。
山田:レンズの値段もそう高くないしね。逆に言えばAPS-C(用のレンズ)が意外なほど高いんだよ。
曽根原:急に高くなったよね。
豊田:ソニーとフジは高いですね。
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