ライカに不慣れなもんで…。
編集部:(ライカM11を手にしながら)やっぱり、ライカってカッコイイですよね。うん、ステキ。キヤノネットとは似て非なるものがある(笑)
赤城:そう思っていただけることこそ、ライカにとって重要なんです。
阿部:ライカはカッコイイ。それは否定できないからね。
山田:だね。否定するものではまったくない。
編集部:(なにげにライカを構える)
阿部:あのね、片目をつぶらなくてもいいの。両目開いたままでいいから(笑)
編集部:えー。でもそうすると、二重像が合わせられなくない?
阿部:そんなことないよ。実像を見ながらでいいの。倍率は一緒なんだから。
赤城:このムックでライカのお作法の話が出るのは新鮮かも。
編集部:(前面のレバーを指しながら)これ、セルフタイマーなんですよね?
赤城:違います。ブライトフレームの切替レバーです。
阿部:(笑)今、かなり面白かった。本気で言ってる?
編集部:だって位置的にはセルフタイマーじゃないですか。違うの?
阿部:それ、カメラ誌の編集者が言う言葉かなぁ。
編集部:ふーん、そうなんだ。CAPAとデジカメWatchだけがポルトガル取材に呼ばれた理由が分かりますね。
岡嶋:自分で言ってます(笑)
阿部:まあ、香取慎吾君もライカを使っているから。やっぱりお金がある人はライカなんだよ。
編集部:(シャッターを切りながら)この頼りない、というか柔らかいシャッター音がいいんですよね、きっと、たぶん。
赤城:M11から像面で測光するようになったので、まず一回シャッター幕が開くんですよ。「コットン」って音がする。そのタイムラグに賛否が分かれています。スイッチを入れると同時に撮れないなんて、ライカではありえない!と。分からないでもないですが。
阿部:「俺のかけがえのない瞬間を逃すのか」ってね。
赤城:そうそう。だからM11は認めない、という人もいらっしゃる。
阿部:そもそも、いまどきそんな仕掛けもトロいような…(笑)
赤城:いやいや、それを言っちゃうと。まあ、メカシャッターがなくなりつつあるこの時代に、ポコッとシャッター幕が開いて、これら測光を始めまーす、みたいな…(笑)
阿部:サンダーバードみたいだよね。
赤城:あとはですね…M11では、この測光方法のおかけでデュアルレンジズミクロンがつくようになったんですよ。どうしてかっていうと、測光センサーの出っ張りがなくなったから。俺、レンズは持ってるけど別にデジタルにつけようと思わないから「ふーん」で話が終わっちゃう(笑)
中村:ようするに普段は閉めておきたいっていうだけの話だよね。
赤城:そういうことです。謎仕様ですけど。でも露出の精度は結構上がったような気がする。
中村:(M11のレンズを外して)でも、しっかりゴミついてるよね。
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編集部:赤城さんはライカデジタルはお持ちなんですか?
赤城:M10PとM9があります。
編集部:すごーい、と言っておけばOK。たぶん。
赤城:いつぞやM10Pを査定に出したら、買った値段と同じくらいだったんですよ。
阿部:やっぱりそこはライカだね。
赤城:3年を使っているのに、価値が下がらない。それは素晴らしいと思った。
岡嶋:もうちょっと寝かしておこうと思うんですか?
赤城:それは思わないけど(笑)。正直、M11も気になったんだけど、やっぱりそのタイムラグが気になって、もうちょい我慢しようと。下取り額がちゃんとしていれば、あとは追い金の心配だけだから。
編集部:ポルシェみたい。
赤城:でも本当に金に困ったら売りますけど(笑)
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