第17回写真部門(2017年度)で「1_WALL(ワン ウォール)」グランプリを受賞、第44回(2018年度)木村伊兵衛写真賞最終候補者としてノミネートされた川崎祐さんによる写真展「光景」が11月26日(火)まで銀座ニコンサロンにて開催中です。

「かつて」と「今」が触れ合った瞬間に

本展は、川崎祐さんが故郷である滋賀県長浜市とそこに住む家族を数年にわたり撮影した作品が
展示されています。

かつて観光地として美しく整備された旧市街地は、今ではドラッグストアやリカーショップなどが立ち並び、以前は田んぼだった土地にはアパートが、また古い家と比較的新しい建売住宅が混在する風景などが川崎さんの目に映ります。

川崎さん自身がかつて走り回ったこの土地の風景と記憶、今現在、そしてまた変わっていくであろう時の重なり。

瞬きをすれば、こぼれ落ちてしまうかもしれないような「かつて」と「今」が触れ合った瞬間に生まれるかすかな何かを、川崎さんは丁寧に見つめ、静かに淡々とレンズを向けます。

そしてその視線は同じようにそっと、川崎さんのご家族へも向けられます。
川崎さんが共に暮らし、同じ時間を共有したお父さん、お母さん、そしてお姉さんの日常に。

画像: 展覧会風景。 会場では写真集「光景」も先行販売中。4500円(税込)と少し割引価格で購入でき、堀江敏幸さん「鈍さの持続に向かって」、川崎祐さん「小さな場所へ」の2つのテキストも収載されているそうです!

展覧会風景。
会場では写真集「光景」も先行販売中。4500円(税込)と少し割引価格で購入でき、堀江敏幸さん「鈍さの持続に向かって」、川崎祐さん「小さな場所へ」の2つのテキストも収載されているそうです!

画像: 展示作品より。川崎さんの故郷である滋賀県長浜市。川崎さんの実家から、少し離れた郊外にある湖。その湖の水面が静かに揺らいでは変化していくその間合い。そして実家で日常生活を送るご家族の、瞬間と瞬間の間に垣間見える表情がどこか似ているようで印象的でした。

展示作品より。川崎さんの故郷である滋賀県長浜市。川崎さんの実家から、少し離れた郊外にある湖。その湖の水面が静かに揺らいでは変化していくその間合い。そして実家で日常生活を送るご家族の、瞬間と瞬間の間に垣間見える表情がどこか似ているようで印象的でした。

展覧会情報

【東京】
会期:2019年11月13日(水)~2019年11月26日(火)
会場:銀座ニコンサロン
住所:東京都中央区銀座7-10-1 STRATA GINZA 1階  
電話:03-5537-1469
開館時間:10:30~18:30(最終日15:00まで)
休館日:日曜日

【大阪】
会期:2019年12月5日(木)~2019年12月18日(水)
会場:大阪ニコンサロン
住所:大阪市北区梅田2-2-2 ヒルトンプラザウエストオフィスタワー13階
電話:06-6348-9698
開館時間:10:30~18:30(最終日15:00まで)
休館日:日曜日

トークイベント

【東京】
日時:2019年11月23日(土) 16時~
会場:銀座ニコンサロン(入場無料、予約不要)
ゲストに、大竹昭子さん(文筆家)をお迎えして、川崎祐さん(写真家)とのトークイベントが開催されます。

【大阪】
日時:2019年12月7日(土) 14時~
会場:大阪ニコンサロン(入場無料、予約不要)
ゲストに、鈴木理策さん(写真家)をお迎えして、川崎祐さん(写真家)とのトークイベントが開催されます。

川崎 祐(カワサキ ユウ)さん プロフィール

1985年 滋賀県生まれ
2009年 早稲田大学 第一文学部日本文学専修 卒業
2013年 一橋大学大学院 言語社会研究科修士課程(アメリカ文学)修了

【受賞歴】
2017年 第17回写真「1_WALL」グランプリ

【個展】
2018年 第17回写真「1_WALL」グランプリ受賞者個展「Scenes」(ガーディアン・ガーデン/東京)2019年「小さな場所」(ギャラリーつつむ/滋賀)

【グループ展】
2017年 第17回写真「1_WALL」展(ガーディアン・ガーデン/東京)

This article is a sponsored article by
''.