今回のテーマ『誘惑』その2。
その『誘惑』は、コトを始めとする誘惑ではなく、いつも一緒にいながらも、改めて私(ここでは撮り手)に誘いをかけてくる場面。私はいつも流れる時間の中で、彼女に視線を向けるたびに艶かしい姿・表情。そんな彼女にたじろぎながらもドキドキが止まらない…。
いつもと違う眼差し
シャワー浴びるとバスルームに向かった割には水の音がしない。気になってソファーからバスルームの方に目を向けると、鏡の前に座り、僕に視線を向けている。いつもと全く違う眼差しで、いつもと違う雰囲気で。
時間が止まる。
僕はおもわず唾をのんだ。
見たことのない魅力に「誘惑」される
ベッドで目をさますと、ソファに彼女の姿。
僕が見ていることには気づいていない。もちろん見せるつもりもないのだろう。
間隙を覗くように彼女が薄暗い部屋で浮かび上がる。
素の婀娜っぽさ。
正面からは見たことのない魅力に、誘惑されていく。
萩原 「今回のテーマ『誘惑』、いかがだった?」
いのうえ 「今さら感が満載なことを言ってしまいますが…。私は“誘惑”と“誘う”は同じ意味だと思っていたんですよ。でも先日、S編集長に写真を見てもらった時に『これは誘惑じゃないじゃ~ん。誘惑っていうのは惑わす笑みがないと!』と言われちゃって…。
“誘う”+“惑わす”で誘惑なんだと初めて知った私。なるほどな~と思いました。」
萩原 「おお、難しくも明確な指摘だ!」
いのうえ 「しかも、その言い方は、誘う49%+惑わす51%と言っているような感じで。」
萩原 「また絶妙な分析で伝えてきたなあ〜w。」
いのうえ 「だからしばらくたってから惑わすが強めな誘惑に挑戦したいですね。」
萩原 「それをスチールで表現するためには、かなりの経験に基づく体現が必要だなあ。撮る側も大きな課題だわ。その時のためのシチュエーションを考えていかなきゃねw。」