いわゆる「シフトレンズ」って、あまりに特殊かつ高価ということで、まず使いません。そもそもよく分かっていないというのもありますが…。ということでデジタルによる『シフト効果』を手軽に楽しめるのがこの機能です。
メニュー画面にひっそりと佇む
この機能はメニュー画面の中にひっそりと格納されております。メニューからいちいち呼び出していたら絶対に使わないでしょう(ま、RAWからも展開できるとは思いますが)。ということで、オリンパスのワンダホー機能、ボタンカスタマイズによって『ワンタッチWB』があった場所に割り振りました。よう分からんので。と、コンパネには「デジタルシフト撮影」と表示が出ます。
あとはカンタン。背面液晶に水平/垂直方向のインジケータが出ますので、前後ダイヤルをグリグリすれば、その効果をリアルに見ることができます。
画像は勝手にクロップされます
文系的な表現でいえば、布に投影された画像を引っ張る、あるいはたわませたような感じです。また、カメラ位置を固定してダイヤルをグリグリすると、かなりクロップされます。どうしてですか? と問われたらソッポを向きますが…そういうことですよ。
「横から撮った画像を、より正面っぽく撮ったかのように見せる」という効果があるので、この辺を自然に見せるにはクロップしたほうが都合が良いのでしょう。違いますか?
ちょっと正面っぽく撮られた感じぃ
まあ、建築写真も撮らなければ、柱が歪んでいても気にしないワケでして。ということで使い道としてはコレしかありません。「ブツ撮り」です。たとえばオークションに出品するCDジャケット。正方形で撮りたいのはヤマヤマも、真上からだと照明の写り込み、反射、自分の影等で大変です。
と、ここでそれらを避けるためにやや角度をつけて撮るのですが、それだと「台形」になっちゃってイヤ~ン。ようやっと出番です。ほーら、こんなに真っ直ぐに撮れました…ああ、地味だ。でも、その積み重ねが大切なんだと思うの。