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主題不要!? フレーミングが写真に命を与える!!
カメラが優秀になって、露出とピントは任せられるようになったいま、撮影時に被写体探しと同じくらい大事なのはフレーミングです。ここで言うフレーミングとは、“どこからどこまでを切りとか”だと考えてください。【共通撮影機材&データ】■フジフイルムX-Pro1 35mmF1.4 ISO200
スナップ写真に主役(主題)が必要だった時代は、もう終わりました。なにが写っているかがスナップ写真の価値を決めるのではなく、今は、どう写っているか!? の方に意味があります。
それを決めるのがフレーミング。
このフレーミングで、上級者と初心者の一番の違いは、印象の強さにあります。まっ先に気にして欲しいのはリズム。画面の中に散漫に被写体があるのではなく、バランス良く並ぶとリズムが生まれます。それだけで写真の見映えが変わります。
昔はよく、「三角形の構図」、「らせん構図」などと言いましたが、ああいう考えは写真に向いていません。高い方から低いほうに傾いていくリズムや、凸凹したリズムなど、いろんな動きがあります。
名作とされるスナップには必ずこのリズムがありますので、ぜひ意識して見てく
ださい。そのリズムを活かすも殺すもフレーミング次第ですよ!
今回のポイントは3点!
❶フレーミングこそスナップの命!
❷主題はいらない、どう写っているかが重要
❸画面内の被写体をバランス良く=リズムを意識する!!
撮影・解説は自称「最後の文系写真家」内田ユキオさん
公務員を経てフリーフォトグラファーに。自称「最後の文系写真家」。モノクロのスナップに定評があり、ニコンサロン、富士フォトサロンなどで個展を開催。本誌をはじめ、新聞、雑誌に寄稿し、写真教室の講師など精力的に活躍中。主な著書には「ライカとモノクロの日々」、「いつもカメラが」など。