シグマがフルサイズミラーレス「Sigma FP2」を11月11日に発売する。直販価格はボディ346,500円。約2450万画素の部分積層型CMOSセンサーと位相差AFを新搭載し、fpシリーズ初のチルト液晶を採用。6Kオープンゲート収録にも対応した。このカメラについて、編集部がちょっと一言物申す!

Sigma FP2はどんなカメラか?

シグマは、Lマウントのフルサイズミラーレスカメラ「Sigma FP2」を2026年11月11日に発売する。価格はオープンプライスで、シグマ公式オンラインショップでの直販価格はボディ単体346,500円(税込)。予約は10月29日10時開始。

2019年発売の初代「fp」のコンセプトを継承しつつ、あらゆる機能を強化した後継機にあたる。

撮像素子は有効約2450万画素の部分積層型CMOSセンサー。センサーの一部に回路を積層して読み出しを高速化する方式で、ローリングシャッター歪み(動く被写体が斜めに歪む現象)を大幅に低減した。最高約20コマ/秒で最大200コマまでの連続撮影に対応する。AFは精度・速度・暗所性能が向上し、被写体認識は人物と動物に加えて新たに鳥にも対応した。

fpシリーズで初めてチルト液晶を搭載。上向き90度、下向き45度まで角度を調整できる。別売の外付け電子ビューファインダー「EVF-21」はボディ左側面の1/4インチネジ穴を利用してUSB-Cポートに取り付けるようになっており、0.5型・約576万ドットの有機ELパネルを採用。上方向90度までのチルト機構を備える。

バッテリーライフは初代fp比で約30%向上し、静止画約370枚、動画約130分の撮影が可能。SDカードスロットに加え、70GBの内蔵ストレージも備える。

動画機能では、ボディ上面の切替スイッチでSTILLモードとCINEモードを瞬時に切り替えられる設計を継承。センサーの全領域を記録する6Kオープンゲート収録に対応し、縦横比の異なる複数のフォーマットへ高画質のまま展開できる。ダイナミックレンジは最大14.1ストップ(4K FF L-Log時)。ProRes RAWとライカ社のL-Logに対応し、ホットシューユニット「HU-21」とパナソニック製XLRアダプターの併用で32bitフロート録音も可能になる。

発表会ではシグマFP2の分解モデルも展示されていた。

各社シネマカメラの撮影範囲をシミュレートするディレクターズビューファインダー機能は、新たにARRI ALEXA 35、Sony VENICE 2/BURANOに対応した。

Sigma FP2の価格とアクセサリー

拡張性はボディ左右と底面の1/4インチネジ穴が担保する。専用アクセサリーとして、EVF-21のほかホットシューユニットHU-21、ベースプレートBPL-21、LCDビューファインダーLVF-21、バッテリーチャージャーBC-91、DCコネクターCN-91が用意される。

Sigma FP2 ボディ単体346,500円
+EVF-21 キット434,500円
+50mm F2 DG Contemporary レンズキット451,000円
ホットシューユニット HU-2126,400円
LCDビューファインダー LVF-2139,600円
バッテリーチャージャー BC-9116,500円

初代fpの思想を保ったまま、センサーとAFという中核を刷新してきたSigma FP2。スチルとシネマを1台でまたぐ設計を、ボディ346,500円という価格からどう評価するかがポイントになりそうだ。

シグマが米づくり!?

シグマは今年度より会津工場を構える福島県磐梯町において米作りを開始した。9月には初の稲刈りを終え、無事に高品質なお米が収穫されたという。

今年シグマが収穫したばかりのお米を出張おにぎりスタンドの職人が一つずつ丁寧ににぎってくれた。

会津地域では離農や後継者不足に伴う農業従事者の減少が深刻化しており、耕作放棄地の増加は、野生動物の里山出没など地域環境の悪化につながるため、景観保全と地域貢献の一環として農地の引き継ぎを実施した。

こちらがシグマ米?のおにぎり。具は鮭の粕漬け。

「FP2」の発表会では、磐梯山の湧水で育てたコシヒカリのおにぎりが来場者に振る舞われ、地域の恵みがアピールされた。

ビール片手におにぎりを食すマロニエ。

Sigma FP2の主な仕様

撮像素子35mmフルサイズ 部分積層型CMOSセンサー
有効画素数約2450万画素
マウントLマウント
連続撮影最高約20コマ/秒(最大200コマ)
被写体認識人物/動物/鳥
液晶モニターチルト式(上90度/下45度)
動画性能6Kオープンゲート収録、ProRes RAW、L-Log
ダイナミックレンジ最大14.1ストップ(4K FF L-Log時)
内蔵ストレージ70GB
撮影可能枚数静止画 約370枚/動画 約130分
カラーモード13種類
発売日2026年11月11日
価格オープンプライス(直販346,500円・税込)

編集部の一言

発表会場で触りました。小さなAF測距枠が瞳に合ってそのまま追従…他メーカーでは当たり前なのに、ことシグマのカメラというだけで「どよめき」が起こっていました。愛されキャラ? こういった超絶進化(シグマ比)なのにディメンションは変わらず。さらに、なんだかとてつもなく期待を持たせるような各種カラーモードの「説明」が印象的でした。いまのところ「期待通り」ですかね。買わんけど。(マロニエ)

初代fpから表記はFP2と大文字になったけど、特にあんまり何も言ってなかったからスルー。で、みんなシグマの人に訊いていたのが、「FP L2もあるの?」ってこと。
さすがにコレばっかりは、誰に訊いてもいつもの「これから先のことにつきましては控えさせていただきますぅ…」という同じ回答。
ンならば…ということで、同時に開発発表された「50mm F1.4 に添えられた『CL』ってナニ?」と各方面に訊いたところ、どーやら「Classic Look」の略だとか。FP2の新しい画作りモードでシネマレンズで描いたような緩さと温もりを込めた「Warm GOLD」とか「WARM GLOW」とかに合わせた感じなのか?と思って、「Cinema LikeとかCinema Lookの略かな?」ってカマかけて訊いてみたら、「Classic Look」でした。
因みにコレ、公式にはアナウンスされていなくて、商品企画&開発の某エライT氏によれば「山木(社長)が言わないと私たちからはまだ何とも言えません…」とのことで、教えてくれちゃった人、取材源の秘匿はするから安心してね、内容は書いちゃうけど。
因みに2、発表会に投影されたパワポ資料での綴りが「Warm 」じゃなくて「Worm」になっていました…。
…で、それはそーと、FP2に話を戻すと、実際に触ると起動も速いし、マロも言っているように瞳認識AFがスコスコ合うし、マジでフツーに使えちゃう。新バッテリーで電池のもちも良くなって、サイズが大きくなっているのに、ボディの厚さは2mmホド薄くなっているのもスゴイ。しかもチルトアングルが付いて、開いた前のボディ上部に刻まれたルーバーによって、放熱性も向上しているとか。初代fpを2カ月で手放したというAKGさんみたいな方は結構いたと思うのですが、その反面、一定数、マゾっぽくfpサマの奴隷に嬉々としてハマっていた方もいると思うので、そうした方がこのFP2を触ったときの印象を訊いてみたい…オニギリを頬張りながら、そう思いました。あと、「BFはFP2の先行試作機的な意味もあったのかも…」などとも。オニギリ、ウンまかったです、げふっ。(モリタ)