1925年は35mm版の市販カメラとしては初となるライカI型が登場した年。このライカI型の登場により、従来の写真撮影のスタイルが一変し、よりカメラ、写真が身近なものになった。
そのライカI型登場から100年を記念した2025年、「ライカの100年:世界を目撃し続けた1世紀」展が世界の主要6都市で開催されてきた。その最後を飾る展示が東京・南青山にあるスパイラルガーデンで開催されている。
会場に入ると歴史的に貴重なカメラや資料などが展示されており、壁面にはライカで撮影された写真やライツ氏の写真などが展示されている。
手前はオスカー・バルナック氏の写真とライカ0型とライカ0型の図面。
エリザベス女王のために製作された「ライカM6」プロトタイプや1937年5月に火災炎上した飛行船「ヒンデンブルク号」の事故現場から発見された「ライカⅢa」、沢田教一が愛用していた「ライカM2」などが展示されているが、中でも注目なのが、アップルで共に製品開発に携わったジョナサン・アイブとマーク・ニューソンが手がけた、世界に1台だけの「LEICA M for (RED)」。写真でしか見たことがなかったモデルがここで展示されている。
世界で1台だけのLEICA M for (RED)。アクセサリーシューはなく、曲線が多用されたデザインが特徴。2013年当時のオークションではなんと180万5000ドル !(日本円で約1億8280万円)で落札された。
会場を奥のアトリウムへと進むと、ライカI型から100年の軌跡を辿る展示空間が現れる。螺旋状にデザインされており、各年代のトピックがイラストとともに解説されている。またアイコニックなライカや特別仕様モデルなども各種展示され、「ライカの過去から現在」に触れる場となっている。
アトリウムの展示の様子。螺旋状にデザインされている。
上から見るとこんな感じ。画面左側には現行のライカ製品(カメラ、時計など)や特別モデルが展示されている。
円の中心にはこのイベントの主役であるライカI型が展示されている。
この展示を祝してM型ライカの特別限定モデル「ライカM11 100 Years of Leica “TOKYO JAPAN”が発表されたが、会場に早速展示されていた。日本国内・100台限定モデル。
100年という記念の年にライカの歴史とともに貴重な資料やカメラが見られるチャンス。ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
この展示は事前予約制なので来場の際は注意してほしい。
ライカの100年:世界を目撃し続けた1世紀
会期:2025 年10月18日(土)〜 10月26日(日)
時間:11:00 - 19:00
場所:スパイラルガーデン (スパイラル1F) 東京都港区南青山5-6-23
入場:無料 | 事前予約制
会場にいたM型デジタルの産みの親の現在ライカカメラ社副社長のステファン・ダニエル氏。ライカI型を特集したライカFANBOOK vol.2を手にするパチリ!