規則性と不規則性がもたらす「調和」をヌード作品で表現

(プレスリリースより)
花の蕾がほころび、幾重にも重なった花びらが姿を現す瞬間の美しさ。光を浴びて力強く咲き誇る花の優雅なフォルム。植物は時に人の体のように見えたり、あるいは別の有機的な生命のように感じることがあります。

人もまた、身体のしなやかな曲線美、柔らかで豊かな表情、肌の繊細な質感が、光に向かって伸びていく植物の姿と重なることがあり、人と植物が共有する生命の本質に気づくことがあります。

身体と植物の動きには「1/f ゆらぎ」という共通点があります。
人の歩行や呼吸、心拍のリズム、運動や踊りなど体の動きは、単調ではなく適度な変動が見られ、木々の葉や枝が風に揺れる動きにも、規則性と不規則性が入り混じった、一定ではないが調和の取れた心地よいリズムが含まれています。

今回の写真展では、ダンサーであり、アートモデルとして活動している花(Hana)が、その「1/f ゆらぎ」を身体で表現したヌード作品を展示します。

鈴木光雄(すずきみつお)プロフィール
1965 年青森県出身。レンブラント、フェルメールなど17 世紀の画家に感銘を受け、油絵とデッサンを学ぶ。その後写真に興味を持ち、1995 年写真家として独立して東京を拠点に活動。2000 年より作家活動を始め、日本国内、海外のギャラリーや写真誌で作品を多数発表。2006 年に生活と活動の拠点としてマレーシアに移住。作家活動と並行してマレーシアやシンガポールの広告やポートレート、エディトリアル分野の撮影を数多く行なう。2010 年にマレーシアより日本へ帰国、再び東京を拠点として活動。