2024年6月時点での結論は、入手性の低さとそれに伴う市場価格の異常な高騰(43万円前後)がネック。どれだけ素晴らしい仕上がりであろうと、素直にすすめる気にはならないカメラである。
フジフイルム X100Ⅵ 主な仕様
●有効画素数:約4020万画素
●常用ISO感度:125~12800(拡張64/51200)
●被写体検出AF:人物、動物、鳥、クルマ、バイク&自転車、飛行機、電車
●連写機能:20コマ/秒(電子)8コマ/秒(メカ)
●EVF:約369万ドット/0.52倍
●大きさ・重さ:約128×74.8×55.3mm・約521g
シリーズ初の手ブレ補正搭載で超快適!でも前作同様、手に入らない(-_-)
本機は2011年に発売されたAPS-Cセンサーを搭載する高級コンパクトカメラ「X100シリーズ」の6代目となる。約12.3MPでスタートした初代から13年。5回のモデルチェンジを重ね、画素数はついに約40.2MPへと到達した。
X-H2などと同じX-Trans CMOS 5 HRと、最新世代の画像処理エンジン「X-Processor 5」の組み合わせを採用。最大のトピックは、X100シリーズとして初となる5軸・最大約6.0段の効果を持つボディ内手ブレ補正機構(以下、IBIS)を搭載したことだろう。
外観はひと目でX100シリーズであることが分かり、ボディの質感は非常に高い。それでも定価約28万円と言われると、承服しかねるものがある。たしかに海外ではUS1599ドル/1558.34ユーロの設定という認識で評価すれば納得できるが、あくまでここは日本だ。