一連のヘンなアクセサリーは国策の証でしたー

赤城(耕一):昔からペンタックスというと警察(が採用)、みたいなイメージがあるんですが、今でも使われているんですか?
中村(文夫):あー、どうなのかな。たしかに一時、データを改ざんできないデジカメとかやってましたよね。
赤城:データを改ざんしちゃうと証拠にならないからね。
河田(一規):たぶん自衛隊にも納入されていたような気がしますが。
宇佐見(健):その当時は結構入れてる、って話だったんですけど…。最近の自衛隊のビデオとか見るとあんまり使ってるところを見ないですよね。
河田:なんかに変わったのかな。別のメーカーが営業かけたとか。
中村:何年か前に海上自衛隊の観艦式に行ったんですよ。そうしたらデジイチはみんなニコン使ってましたね(笑)。双眼鏡はケンコーだったし(笑)
宇佐見:その辺は一度に大きく変わるみたいですね。
中村:(自分がペンタックスの宣伝部に勤務していたフィルムの時代は)自衛隊とか警察とか消防署関係は結構強かったです。専属サービスの部隊がいて、マイクロバスにメンテの機械が全部を積んであって、全国の消防署とか警察を回るんです。たしかSPの時代に時計かなんかの文字盤を写し込むデータバックとかあったと思いますが、それは消防関連から要望があったからと聞いています。その辺の割とヘンなものって、そういう特殊関係から要望があって作る。で、作ったからには製品としてカタログに載せよう、みたいなのが多かったですね(笑)
赤城:自衛隊とか警察が以前は使ってたのに、今は使われなくなったってことは、営業の奮闘が足りないってことですかね。そういえば昔、某カメラメーカーの営業の人が、売れないものを売るのが優秀な営業マンだって、開発者を前にして話してました。
中村:どうでしょう? でも地方の警察に行くと、県警の機材ってけっこう自前だったりするんですよね。
河田:えー。
中村:中古カメラ屋さんに行って安くなった機材を買っている、みたいなことも聞いていますし。
宇佐見:ガッツリと一社で更新し続けるとかだと、いろいろ勘繰られちゃうのもあると思いますから。
赤城:ねー。ありますよね。パトカーだっていろんなところから買わなきゃいけないみたいなのがあるんでしょう。
中村:今ね。ネットで調べると、どこから何買ったかなって情報が全部て出てきますからね。
河田:へー。そうなんだ。