それはもう、日夜がんばってる人がいるんですよ。(阿部)

山田:(ソニーは)これからドンドン面白いレンズを出してきそうだね。
落合:ですね。土台は固まったと思いますから、この先がホント楽しみです。
山田:やっぱりフラッグシップ(α1)が出たのが大きい。ここでシステム全体が揃って、これから新しい章が始まるんだぜ、って言いたいんじゃないかな。第三章くらいなのかな。まずAPS-Cを出して、次にフルサイズ、そしてフラッグシップ。
落合:ソニーのレンズの展開をみるとそう思いますよね。
山田:そう。ホップステップジャンプのジャンプのところにきている。他のメーカーをさらに引き離すくらいの勢いを感じるよね。
落合:結局、他のメーカーは追いつけなかった…ということになっちゃうんですかね。
山田:ソニーが全力で走り続けた結果だよね。他メーカーがウサギとカメの競争をしていて、ソニーはずっと後ろにいたはずなのに、気が付いたらブチ抜かれたっていう感じかな。
阿部:技術ももちろんあるけど、プロの意見をこれだけ拾えるようになったのも大きいよね。製品の数が多いから内覧会や発表会だって大変なはずなのに、粛々とこなしている人がいるのよ。そうした人たちの努力もあると思う。センサー作っているから偉い、ってだけじゃなくてね。
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編集部:GMとGとカールツァイスって大きく差があるんですか? やっぱりGMが一番いいとか。
阿部:今はGMが一番でしょう。ツァイスはもう設計が古いので。ソニーも実はやめたいんじゃなかな? でも、まあ、ツァイスじゃなきゃダメだ、っていう人もいらっしゃるんでね(笑)
豊田:ツァイスで今いいのは(プラナーT*)50mmF1.4だけじゃないですか。すごい重いけど。
阿部:そうだね。
山田:ある意味、ツァイスらしいレンズではあるよね。でも今はGMのほうがボディ内補正とのバランスが取れているから。その辺、ツァイスは遅れちゃってる。
阿部:さすがに古いんです。10年前とか15年前っていうだけでレンズの加工精度も全く違ってきてますから。
山田:まず非球面(レンズ)からして全然違うからね。
豊田:Gマスターは、早い段階から非球面の加工精度を上げましたっアピールしていますから。
阿部:ソニーの高級な玉って、玉ねぎボケみたいなリングボケが出ないんですよ。これって面精度が高いからだよね。
山田:その昔は、非球面レンズの汚いボケは仕方ない、と思われていたのにね。
豊田:でしたね。
山田:でもあれって、キヤノンが作っちゃったんだよな。今から考えれば、それだけ面精度が足りない非球面を使っていたというだけの話なんです。
編集部:ここでもチクり。
豊田:(Gマスターが)出た当初は、売れば売るだけ赤字だって言ってました。それでも当時から今に至るまで全数検品やっているのは偉いと思います。

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山田:それにしても、APS-C用レンズがまだこんなにあるというのもちょっと感慨深いな(笑)。
落合:APS-Cボディ、どーするんですかね?
山田:なんとかしてよ。
落合:ん? オレすか?
山田:そう。
落合:ボク、ソニーのAPS-Cは捨ててますから(笑)
山田:でも、海外ではソニーのAPS-Cシリーズって人気なんだよな。
落合:みたいですね。
山田:だからもしかしたら、新しいAPS-C機も用意されているかも知れない。APS-Cだったらもっとすごいことできるから。それこそ秒50コマとかね。
落合:そうなると多分60Pでしょうね。
山田:60Pまでいくだろうな。今だってAPS-Cっていうくくりじゃなくて、スーパー35で考えるから。そうすると6K60Pが普通に撮れますよって話になるじゃない。
豊田:α1のセンサーをクロップすると21メガなんですよ。となると、ちょうどピッタリなのをブチ込んで来るかも。
阿部:ソニーだと、それが絵空事じゃないから面白い(笑)