ニコンはキットレンズ付きでも870gと軽量コンパクトを生かしたフルサイズミラーレス機のニコンZ 5を発売する。発売は2020年8月下旬。価格はオープンで実売はボディのみで18万2600円、Z 24-50mmのレンズキットが22万2200円(税込)。

このZ 5のターゲットユーザーは小型軽量で高画質を求める、フルサイズへ入門したい既存の一眼レフユーザーで、Z 5とキットレンズのNIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3付きでも870gと1kgを切る軽量化を実現し、スナップに最適なフルサイズミラーレスカメラとしている。
ボディはZ 6とほぼ同じサイズで、Z 6にあったカメラ上面の液晶パネルは省略され、そこにモードダイヤルが配置されている。
センサーは有効2432画素のCMOSセンサーを搭載する。ベースはZ 6で、5段5軸のボディ内手ぶれ補正機構も搭載し、常用ISO感度はISO100-51200。映像エンジンはEXPEED 6。
AFは像面位相差+コントラストのハイブリッドAFで測距点数は273点とZ 6と同じ。人物、動物の顔、瞳AFにも対応する。ファインダーは0.5型368万ドットと高精細なEVF。ボディはマグネシウムボディで防塵・防滴構造を採用している。シャッターは約20万回の高耐久性を持つ。
記録メディアはSDカードのダブルスロットを採用と汎用性を重視したようだ。
バッテリーは従来比20%容量がアップしたEN-EL15cバッテリーで約470枚の撮影が可能。新バッテリーではUSB給電にも対応する。
動画は4K/30p、フルHD/60pの撮影ができる。SnapBridgeにも対応し、リモート撮影やSNSへのアップロードが可能。

記録メディアはSDのダブルスロット

液晶モニターはチルト式3.2型タッチパネル

Z 5に搭載される有効2432万画素フルサイズCMOSセンサー

映像エンジンはEXPEED 6を搭載

ボディにはマグネシウム合金を採用

各所にシーリングが施され(黄色部分)防塵・防滴構造

新たなバッテリーEN-EL15c。容量が20%アップし、Z 5で約470枚の撮影が可能に

ニコンZ 5

●レンズマウント:ニコンZマウント
●撮像素子:CMOSセンサー
●センサーサイズ:フルサイズ
●有効画素数:2432万画素
●連続撮影速度:約4.5コマ/秒
●記録媒体:SDデュアルスロット
●ISO感度:ISO100-51200
●ファインダー:0.5型電子ビューファインダー(369万ドット)
●液晶モニター:3.2型バリアングル(104万ドット)タッチパネル式
●大きさ:134×100.5×69.5mm
●重さ:675g(バッテリー、メモリーカード含)
●発売:2020年8月下旬
●価格:18万2600円(ボディのみ)、22万2200円(レンズキット)ともに税込

また同時に発表されたNIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3はZ 5のキットレンズとして組み合わされるが、レンズ単体での販売も行われる。沈胴式を採用し、フルサイズ用Zレンズで全長51mmと最も薄く、195gと最も軽いレンズだ。

NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3

●焦点距離:24-50mm
●レンズ構成:10群11枚(EDレンズ2枚、非球面レンズ3枚)
●フィルター径:52mm
●最小絞り:F22-36
●最短撮影距離:35cm(ズーム全域)
●最大撮影倍率:0.17倍(50mm時)
●最大径×長さ:φ73.5×51mm(沈胴時)
●質量:195g
●発売:2020年7月下旬
●価格:5万8300円(税別)