前回、前々回のあらずじ。カメラGP(グランプリ)2020の外部選考委員のトヨタくん。今回は、持ち点・10点すべてをニコンZ 50にブチ込んだんだって。で、その理由および彼のカメラGPに対する信念を、けっこう無難な感じで語る。そして保険が受理されたと思うや、グランプリの上位5機種を「クジラのポコチン」など破廉恥きわまるフレーズを交えて言い放つ…。
ここから先の文:豊田慶記

トヨタの投票用紙。

カメラグランプリ2020 レンズ賞 投票用紙

1:ニコン NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR=5点
2:ニコン NIKKOR Z 14-30mm f/4 S=3点
3:ソニー FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS=2点

◎選考理由
1:新時代のエントリークラス望遠ズームとして、2019年を代表する1本だと感じた。ビギナーから上級者まで満足できる性能がある。
2:超広角ズーム屈指の性能。価格と性能のバランスが大変素晴らしい。
3:超望遠ズームの決定版。高速静粛で非常にレスポンスの良いAFと強力な手ブレ補正、卓越した画質、さらに軽量であること。
「こういうエントリー向けのレンズでも、最近の製品はすっごく良いんだよ」ってのを知ってほしいという思いがあって5点配点としました。色々な高級レンズを経た人であっても、このレンズに戻るのはアリだと、割と真剣に思ってます。十分以上の性能が高次元でバランスしてるから。サブに、と思ってたらメインの座を奪うシステム。ただ10点では無いし1位でもないのは事実ね。
Z 14-30mmは超広角ズームなら1番良いと思ったから。超ワイドだからシーンによっては逆光に弱いよ。だけどトータルで評価して、この写りはお値段以上だね。背伸びして買って良かったと感じられるレンズだと思います。注意点は、Z7と組み合わせた時に「この質感とデザインでトータル50万超えなのマジかよ…」って寂しい気持ちになること。
FE200-600については後ほど。

第1位 ソニー FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS

ま、当然の1位かな。(AF最高+OSS強力+画質が良い)& 軽い=素敵!
の数式がとても美しいですね?
トヨタは10点ブッ込もうか悩みに悩んで、最終的に2点で我慢しました。大バーゲンプライスだけど、絶対的には高いからね。ソニーユーザーなら迷わず買いでしょう。「このレンズがあるからソニーを選びました」っていう人には「大正解!」とビシッと叫んであげます。背伸びして買う価値と新しい世界が広がる素敵なレンズ。α7R Ⅳとセットで欲しいかな。α9 Ⅱとセットでも幸せになれます。現在、ソニーのフルサイズ機は持ってないけど、ネットショップのカートにこのレンズを出し入れする崇高な儀式を定期的に行っています。それくらいには欲しい1本。

第2位 コシナ Voigtlander APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical(Eマウント)

コシナのアポランター。これも超良いから悩んだ。トヨタの投票ポリシーを全部満たしてます。写りも「カーッ!!!」とか「くぅーっ!!!」って言いながら机をバンバン叩けるくらい良い。だからコイツに10点ブッ込もうか?とも悩みました。
でも少々啓蒙が高過ぎる。12万のMFレンズってのはね、余程の趣味人じゃないと薦めらんないかな。ま、でも描写の良いレンズとは? を知りたいなら、このレンズ使えば一瞬でDNAに刻まれ理解できます。ちなみにこのレンズについてもカートに出し入れして決済画面まで進むという非常に危険な儀式を、今年に入って少なくとも5回は行っています。繰り返しますが、筆者はα7系のユーザーではありません。

第3位 パナソニック LEICA DG VARIO-SUMMILUX 10-25mm F1.7 ASPH.

パナの10-25mmF1.7。動画用途とか、それこそYouTuberやりたいなら最高の1本だと思うんだけど、スチルメインでこのレンズの為にパナ機を買うか? って考えると、違う選択肢の方が自分なら幸せになれそうだし、シグマの18-35mmF1.8をフルサイズ機で使っても良いんじゃね? ってのは思いました。コスト的にもそれほど変わらなそうだし。まぁ画角が違うから同列に語ることはできないんだけどね。