ライカカメラ社は、すでに発表されていたミドルフォーマットのデジタル一眼レフカメラ、「ライカS3」の発売日をアナウンスした。ライカS3の従来モデルからの最大の変更点は、撮像素子の画素数が3750万画素から6400万画素へと高画素化。さまざまな機能や性能も向上しているという。発売日は2020年3月28日。価格は230万円(税別)

ライカS3の撮像素子には新たに開発した6400万画素CMOSセンサーを搭載。センサーサイズはライカ プロフォーマット(45×30mm)を採用。ダイナミックレンジは15ストップまで広くなっているほか、最高ISO感度がISO 50000に向上。画像処理エンジンには「LEICA MAESTRO II(ライカ・マエストロ・ツー)」を採用。画像処理エンジンと2GBのバッファメモリーにより、高速処理することが可能という。

ボディにはマグネシウムを、液晶モニターのカバーガラスにはCorning Gorilla Glass、レンズマウントの材質には耐久性のあるステンレスを採用。また、各所にシーリングが施され高い堅牢性に加え、防塵・防滴性能も確保している。
大型で明るいファインダー、シャープな描写が可能な高速・高精度のオートフォーカス、3コマ/秒の連写機能も搭載し、ファインダー内は電子水準器(水平方向)を表示させることも可能。さらに、ライブビュー機能も搭載しており、背面の液晶モニターでライブビュー映像を見ながら静止画や動画を撮影できる(表示速度は60コマ/秒)。
主な操作はクリックホイール、シャッター速度ダイヤル、ジョイスティックの4つの操作部で行い、メニューを使った操作も、これらの操作部を使って素早く簡単に行える。背面には、液晶モニターと、その周囲に4つのボタンを配置。この4つのボタンには、好みの機能を割り当てることが可能という。

動画撮影機能も充実し、シネマ4KやフルHD動画を撮影できる。ライカ S3では、S型カメラとしては初の撮像範囲をフルに活用しながらシネマ4K動画も撮影できるようになり、ミドルフォーマット特有の優れた画質でのシネマ4K映像表現が可能。音声は48kHz/16bitでステレオ録音される。

記録メディアはSDカード(左)とCFカード(右)のダブルスロットを採用する

インターフェイスは上からLEMOオーディオ端子、HDMI端子、LEMO USB3.0端子、LEMOリモートコントロール/フラッシュ同調端子

ライカS3

●レンズマウント:ライカSマウント
●撮像素子:CMOSセンサー
●センサーサイズ:ライカ プロフォーマット(45×30mm)
●有効画素数:6400万画素
●連続撮影速度:約3コマ/秒
●AF:TTL位相差検出方式オートフォーカス セントラルクロスセンサー
●記録媒体:SD(SDHC/SDXC)メモリーカード、CFカード
●ISO感度:ISO100~50000
●ファインダー:ペンタプリズムファインダー(倍率0.87倍/視野率98%)
●液晶モニター:3.0型TFT(92万ドット)
●動画撮影:シネマ4K、フルHD
●大きさ:160×120×80mm
●重さ:1260g