ポートレートPhotographer 河野英喜が撮影
Webカメラマンオリジナルコンテンツ『発掘！アイドル図鑑』
FILE No.024 ユリーカ　4/4

モデル選びは作品を左右する大切な素材選びです

モデル選びについてよく質問をされますが､僕のモデル選びのポイントを3つ挙げるとすれば
1）そのモデルに興味を持てるか　→いいところ探しにはその子に対する興味は必須です。
2）モデルの目の(表情)見え方　　→カメラを見つめる目に輝きや力を感じられるかは大切です。
3）肌のコンディション・性格など　→肌については仕方ない部分もありますが､お願いを素直に聞き入れてもらえるなど性格や人としての相性も大切です。　

こんな基準でモデルを普段から選んでいます｡モデルについては事務所に所属されている方､そうでない方など僕には関係ありません｡出会い方・知り合い方などどうだっていいのです｡

「プロなのにフリーや素人モデルに声かけたりしてどうなんだろ？」なんて事を言う人もいるみたいですが､時代錯誤のナンセンスですね｡フリーモデルや素人モデルといわれる人の中から雑誌の表紙や写真集、ドラマや広告にまで躍り出る子もいれば､事務所に入っていても愛好家のみなさんにも撮影のチャンスがある時代です｡

自分にとって魅力的でかつ撮影可能であれば正面からお願いして､機会が得られるならば撮影させてもらうべきなのです｡そんな時に自分の基準をきちんと持ってレギュレーションの中で精一杯撮影するのがポートレート撮影のお作法ではないでしょうか｡僕はそう考えています｡

モデルのユリーカさんについて

ネットでユリーカさんの目力を気に入って是非登場頂こうと思ってアポイントをとり、初めてお会いしたのは新橋の椿屋珈琲での待合せでした｡最近は携帯アプリが非常に高精度化して美人写真のオンパレードなので僕たちはこの中から真実の美を見つけなくてはなりません｡

そのために実際にお会いして素顔を拝見しています｡実際にお会いしてみるとすごくナチュラルな女の子｡写真通りで内心僕の目に狂いはなかったとガッツポーズです。撮影の趣旨や流れを説明してその日はお別れしました｡
　
さて､撮影日までの連絡のレスは早く､最近ルーズな子が多い中とても安心したやり取りでますます信頼感も高まります｡撮影当日当然のことながら待ち合わせ時間よりも早くに到着していたようで責任感の強さも窺えます｡また、何より驚いたのは寒い撮影その他コンディションが悪いときにも一つも弱音を吐くことなく頑張り通す気合です｡肌のコンディションも素晴らしく今回の4回の連載でレタッチは一度も入れていません｡また来年色々な撮影でご一緒したいと強く思えたモデルです｡

モデル：ユリーカさん

撮影・解説：河野英喜