大阪で生まれ、現在、沖縄県石垣島在住の西野嘉憲さんの写真展が、本日7月11日(木)より東京・銀座のキヤノンギャラリー銀座で開催中。会期は7月17日(水)まで。

孤高の潜水漁師「海人三郎」を撮る

沖縄県石垣島周辺の海は、日本最大規模のサンゴ礁が広がり、豊かな海の生体系が息づく。この海を縦横無尽に駆け巡り、獲物を追い求める漁師たちを、島で海人(うみんちゅ)と呼ぶ。

写真家・西野さんは、海人の中でも抜きん出た漁の技をもつ「海人三郎」こと下池清栄さんに魅せられ、その姿を追います。「海人三郎」が得意とする5メートルの長い銛での漁や、水中銃を使った大物との格闘は、自然条件や魚の生態を知り尽くし、そして命を懸けて海と対峙し続けるからこそ生まれる技。

海で生きる「海人三郎」の姿からは、私たち人間が本当は持っている根源的な生命力や英知を思い出し、人と自然のあり方を改めて考えるきっかけをもらえるような気がします。そしてギャラリーの真っ暗な空間の中に、西野さんが撮影した「海人三郎」の鮮やかで力強い作品の数々をみていると、深淵な海底の中で、はっと目が覚めるような感覚を体感します。

写真展会場の様子。会場にはオリジナルガチャマシンも設置!

写真展情報

西野嘉憲写真展「海人三郎」
■会場:キヤノンギャラリー銀座
■会期:7月11日(木)~7月17日(水)10:30~18:30 
※日・祝休館/最終日は15:00まで

トークイベント

日時:7月13日(土)16時~ アートディレクターの三村漢さんをお迎えして、ギャラリー内にてギャラリートークが開催されます。

西野嘉憲さんプロフィール

1969年大阪府出身。早稲田大学教育学部卒業。広告制作会社勤務を経て、2005年より沖縄県石垣島に住まいを移し、フリーランスのカメラマンとして活動する。 漁業、狩猟など人と自然の関わりが主な写真のテーマ。また海人を題材としたテレビ番組の水中ビデオ撮影を数多く手がける。日本写真家協会会員。