自分の写真の腕や知識を今以上にアップさせるのは、初心者ベテランに限らず多くの写真愛好家にとって永遠の課題だろう。写真のコンテストに入賞できない、著名な写真家のような写真が撮れない、そもそも写真やカメラについて理解できていない部分があるなど悩みは尽きない。そのような時は一度原点に立ち戻るつもりで写真の教室を覗いてみるのはいかがだろうか。それまで知らなかったことや新しい発見があると思うし、自分の腕や知識を再確認するうえでもよい機会だと思う。何よりこれからの写真撮影ライフに大きくプラスになるはずである。

写真はイメージです。本文とは関係ありません。

通信講座で写真を学ぶ

ここで言う写真の教室とは、学校や教室に通うようなものではなく通信講座だ。自分の都合のよい時間に、自分のスピードで学ぶことができ、しかも添削も受けられる。わざわざ時間と交通費をかけ教室まで出向く必要はない。もちろんその学習内容は対面で行う写真教室同様たいへん濃く、学費はリーズナブルと言う講座があるのだ。それが公益財団法人国際文化カレッジの「写真作品創作塾」である。
こちらの講座は、もっと写真がうまくなりたいひと、幅広い写真表現を学びたいひと、プロの撮影技法を会得したいひと、写真コンテストで上位入選を目指したいひとなどに最適化されたカリキュラムとしている。全4巻となるメインのテキストでは様々な被写体に柔軟に対応する表現力が無駄なく、しかも優しくマスターできることをコンセプトにつくられている。著名で経験豊かな写真家も執筆陣として多く名を連ねているのもこのテキストの特徴だ。そのため講座を最後まで成し遂げ修了すると、必然的に写真の腕が上がり。より多くの知識が身に付くというわけだ。参考までに各テキストのタイトルは下記となる。

第一巻:きれいに写し撮る作品創作

第二巻:イメージと感性を表現する作品創作

第三巻:独創性を演出する作品創作

第四巻:カットの選定と作品をグレードアップさせるフォトレタッチ

添削が充実しているのもこの講座の特徴である。修了試験1回を含む全13回で、毎回3点ずつ2Lサイズの作品を提出する。講評は受講生の実力を総合的に判断し、技法状の弱点など具体的に講師陣より丁寧な解答が得られる。また、レーダーチャートで自身の実力を正しく把握できることもこの講座の特徴としており、魅力ある作品作り役立つこと請け合いである。学習していて解らないことがあった場合、この講座では専用の質問用紙で質問できるのもうれいしいところ。もちろん、こちらも講師陣が懇切丁寧に解答してくれる。
4巻のテキスト以外に副教材として、写真の基礎知識や基本技法、用語解説など分かりやすくまとめた「実写補助指導書」と、講評指導後に戻ってきた作品と講評用紙、修了作品の綴じられる「ステップアップファイル」が付属。また添削や質問関係書類なども一式用意されているので、学習に必要な教材はこれで完結していると述べてよい。

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なお、この講座を受講するには次のような環境を必要とする。まずはカメラだが、基本的にはレンズの交換できるデジタル一眼レフもしくはミラーレスを用意しよう。すでにいずれか持っている読者がほとんどだと思うが、所有してなければ、これからのことも考えぜひ用意してほしい。パソコンについては、Windowsの場合VIST/7/8/8.1/10のいずれかのOSを搭載するもの、Macの場合ではMacOS X10.3以上のOSを搭載するものが必須となる。さらにAdobePhotoshopのような画像編集ソフトも必要だ。パソコンや画像編集ソフトについても、カメラ同様必ず必要となってくるものなので、新たに揃えても損はないはずだ。
国際文化カレッジではこの講座のほか、毎回多くのアマチュアカメラマンが参加し、今年で23回目となる「総合写真展」や、写真やカメラに関する民間資格「フォトマスター検定」を主催している。写真作品創作塾で学んだ後は、こちらで腕試ししてみるとよいだろう。もちろん、これからのよりよい写真撮影ライフのためにも、この講座が役立つこと請け合いである。少しでも興味あるひとは、まず講座の無料案内書を取り寄せてみることをオススメする。

文、写真:大浦タケシ

宮崎県都城市生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業後、雑誌カメラマン、デザイン企画会社を経て、フォトグラファーとして独立。以降、カメラ誌及び一般誌、Web媒体を中心に多方面で活動を行う。公益社団法人日本写真家協会(JPS)会員。2004年10月、フォトマスター検定EX取得。