*MEM HPより抜粋
元田敬三は1996年大阪新聞で「ON THE STREET」という路上で出会った人々を文章と写真で紹介するシリーズを連載したことが現在に続く作品スタイルの原点になる。連載では被写体との出会いを一枚の写真と記事で紹介しているのだが、一瞬の邂逅と人物像が鮮やかに伝わって来る。
元田が選ぶ人たちは群衆の中であきらかに特異なオーラを放ち、独自の人生観を持っている人たちである。一度撮った人を時をおいて何度も密着して撮影するのも特徴で、90年代から現在までたびたび登場する人たちがいる。彼らと元田の人生が継続的にクロスし、対話があり、たまに私生活的な事情にも巻き込まれたりするが、不思議な信頼関係があり、それが写真を魅力的なものにしている。
本展ではここ数年撮影している21mmの広角レンズを使って撮影された一連の新作ポートレイトを中心に紹介する。代表的な写真集に「青い水」(ワイズ出版, 2001)「MOTODABLACK」(MATCH and Company, 2008)「Capella」(MATCH and Company, 2010)「SUNDAY HARAJUKU」(SUPER LABO, 2012)等。
元田 敬三
[KEIZO MOTODA]
1971年、大阪府生まれ。路上写真家。桃山学院大学経済学部卒業。ビジュアルアーツ専門学校大阪卒業。東京ビジュアルアーツ非常勤講師。大阪時代の1995年に35㎜で、路上人物の撮影を開始。1997年に上京してからは中判カメラでも撮影。1996年から写真展、企画展を毎年のごとく開催。写真集も精力的に発刊。第33回準太陽賞受賞。
MEM
●住所:〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿1丁目18-4 NADiff A/P/A/R/T 3F●会期:開催中~2018年10月8日(月・祝日) [9月29日(土)はイベント開催のため17:30で閉場]●営業時間:12-20時●定休日:月曜日 [祝日または祝日の振替休日の場合は開廊し、翌日休廊]●電話:03-6459-3205
ナディッフ アパート・NADiff a/p/a/r/t
1996 年に創業。現代アートの魅力や見どころを本やグッズ、イベント、展覧会の開催等を通じて紹介する活動を行ってきた。翌1997年、表参道に旗艦店舗となる「ナディッフ・NADiff」をオープン。2008 年に恵比寿に移転し、店舗名を「ナディッフ アパート・NADiff a/p/a/r/t」として今日まで活動を続けている。2017年の年末、店内をリニューアルオープンし、アートをより深く楽しめるフレキシブルな書棚に変え、よりアクティブなイベントを行っていけるように対応した。