目下絶好調のシグマから5月に発売された、Artラインの70mmマクロ! なんたってメーカー自ら「カミソリマクロ」と言い切っているんですから、さあタイヘン! こんなワタシにもキレッキレの画を切り取ることができるのでしょうか?

ともあれ付属フードがカッコよすぎ!

ネモやんさー、この場合はレンズにピントを合わせないかい? これじゃあ月カメのページみたいジャン。

カミソリマクロで撮った、カミソリマクロの付属フードの根っ子部分。ギブソンギターで言うところの「ゴシック仕様」みたいでステキ!

月カメの座談会等でも、識者の皆さまが声を揃えておっしゃるのが「昨今のシグマは描写力はもちろん、デザインがステキ!」。たしかにカッコイイっすね。ブラックの鏡筒にはゴテゴテした能書きは垂れず、ワンポイント“A”バッチがあしらわれています。仮にこれが「アート」ではなく「アナーキー&ピース」の“丸カコミA”だったりしたら、アナタはどうします? どうもしませんか。そうですか。
それはさておき、フードの根っ子部分がゴムになっていて、そこに文字が掘られてるのがまたカッコイイです。あ、接写時にクリクリ飛び出てくる第1レンズの「目盛りっぷり」は言うに及ばずサイコーですけどね!

キレッキレよりもブレッブレ…手ブレ補正機能の有り難みを痛感!

F4.5 1/125秒 ISO3200 そろそろ足裏カットをしてあげなくちゃ、の肉球。もちろん、ザッツ愛犬カットもたくさん撮ったのですが、なーんか、ブレてんだよねー。

F5.6 1/125秒 マイナス1.3露出補正 ISO500 自慢のギター群ですから、そら、何本も取っ替え引っ替え、アングルも変えて撮りましたよ。んでも、ほぼ全滅。手持ちはキツイかったっすね。

ま、自分的にマクロレンズの被写体と言えば「愛犬」か「ギター」しかありません。でもって「手持ち」がデフォ。これでいつものM.フォーサーズ30mmマクロ(+OM-D E-M5)なら問題なかった(と思う)んですね。んでも、今回はAPS-C(EOS 70D)ボディ&手ブレ補正ナシの70mmというのが敗因だったというか、要はナメくさって撮影したんですね。もう、見事にブレブレでした。
モニターで明らかにブレているカットは分かったので、ガツンとホールドし直して撮ったりもしました。が、PCで確認するとダメポ。手ブレ補正機能ナシでは生きられないカラダになってしまったんですね。おほほ。

中望遠単焦点レンズとしてのグローリーロード

F2.8 1/320秒 ISO100 なんかすっげーイイ色。絵柄は別にして…。ちなみによく行く船橋のホッピーセットは450円で中は150円。かなり濃いので外で中3杯は楽勝&酩酊できます。

F4 1/250秒 ISO100 トヨタくん風にモノクロで撮ったりして…。実は飛行中のアブだかハチだかが入ったカットはブレブレだったんよ。

F5.6 1/200秒 ISO100 このテを撮ることによって「キレッキレ」感を増幅できる…と書こうとしたのですが、どう見てもそこいらのズームレンズより解像感は高いのではないか? というのが結論。

ということで絶望の淵に追い込まれました。が、そもそも「屋内」で「100mm(相当)マクロレンズ」を「手ブレ補正ナシ」の「手持ち」で撮っちゃいけないんですね。三脚を使えばほぼすべての問題は解決されるしぃ。
と、ここはスパッと切り替えて「外撮り」です。APS-Cで70ミリ単焦点…ズーミングできないってだけで、かなりイラッときますね。まあ、それはさておき、やっぱり気持ちのイイ描写ですね。キレ具合というか雑味の少なさでは「ジョニ赤」と「ジョニ黒」ほどの大きな差があります(そこいらのズームレンズとの比較で)。でも、さりとて値段がイッキに3倍超になる「ジョニ緑」ほどの差はないような…。ちなみに最高峰「ジョニ青」は呑んだことがありません。