青森県下北半島の北東端に位置する尻屋崎は、寒気と粗食に耐え持久力に富む農用馬として重用されてきた“寒立馬”の生育域。寒立馬の並外れた力強さやタフさ、美しさが観る者にヒシシシと伝わってくる作品群だ。

モデルも務めるだけあって、ひときわ目を引く美貌の串田明緒さん。撮影中は相当寒かったのでは?という問いに「撮影に夢中で全然寒くありませんでした」(明緒)

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岬の北側は津軽海峡、東側は太平洋。寒立馬の喜怒哀楽を捉えた作品群が並んでいる。

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●キヤノンギャラリー大阪:4月12~18日まで
●キヤノンギャラリー名古屋:5月10~16日まで

串田明緒

日本大学芸術学部文芸学科在学中に、パリで撮影したモノクロのセルフポートレイトが写真家・篠山紀信氏の目に留まり「週刊朝日」表紙モデルになる。同時に、他のモデルたちを篠山氏が撮影していく風景を写真と文章で綴る巻頭ページも手掛けた。その後、モデルとしてファッション誌、CM、ショーなどで活躍。1999年より演劇の現場に行くようになり、俳優のポートレイトやルポタージュを撮影。歌舞伎、現代演劇、フランスのサーカス芸人、競走馬、北東北の農村歌舞伎などを題材としたルポタージュやポートレイト創作を展開する。宿命、美と芸能、表現すること、観ること。“人間にはなぜ芸術が必要なのか”に強い関心を寄せている。国内外で写真展を開催。写真集・フォトブックなど著書も多数。2010年よりキヤノン EOS学園講師を務める。