画期的なイメージセンサーを搭載し、先進的な性能を誇るミラーレス機、ソニーαシリーズ。第5回は写真家・野口純一さんが、北海道に生息する野鳥の飛翔シーンをα7R Ⅲと“Gマスター”レンズで捉えてくれた。

じっとシャッターチャンスを待ち、「決定的瞬間」に備える!

実際にα7R Ⅲを使ってみて、まずフルサイズ4240万画素の高精細な画質に感心した。撮って出しでもメリハリのある画は好感が持てる。今回タンチョウの撮影をしてみたが、羽根や羽毛の質感をリアルに捉えてくれた。

▲背後から飛来してきたタンチョウを反射的に捉えた。青空とタンチョウのコントラストが美しい。α7R Ⅲは白いタンチョウの羽毛の質感を豊かな階調でしっかりと表現してくれた。 
■α7R Ⅲ FE 100-400㎜ F4.5-5.6 GM OSS 絞りF5.6 1/1600秒 WB:5500k ISO400

▲写真を拡大してもタンチョウの羽根の先端を精細に描写していることがわかる。

そしてライブビュー撮影時の快適さもα7R Ⅲの大きな特徴だ。チルト撮影でローアングルから動物に迫る時でも、フォーカスポイント選択の自由度が高く、高速なAFと最高10コマ/秒の高速連写で一気に撮影することができる。

▲海面に漂う獲物を狙い、先を争って突入してくるオオワシたちを精度の高いAFが確実に捉えた。高画質と10コマ/秒の高速連写を両立していることもα7RⅢの大きな魅力である。 
■α7R Ⅲ FE 100-400㎜ F4.5-5.6 GM OSS 絞りF8 1/2000秒 WB:太陽光 ISO800

さらにα7シリーズで初めて4Dフォーカスに対応し、不規則に動く野鳥にしっかりと追従してくれてそのAFの優秀性を感じることができた。

▲α7R Ⅲ FE 100-400㎜ F4.5-5.6 GM OSS 絞りF5.6 1/1000秒 WB:太陽光 ISO1600 オジロワシ

▲α7R Ⅲ FE 100-400㎜ F4.5-5.6 GM OSS 絞りF5.6 1/2000秒 WB:5500k ISO400 ハクチョウ

▲α7R Ⅲ FE 100-400㎜ F4.5-5.6 GM OSS 絞りF8 1/2000秒 WB:太陽光 ISO800 オオワシ

今回の作品はこんな撮影状況から生み出された!

北海道の氷原でじっと野生動物を待つ野口さん。今回の作品はこのような状況から生まれたものだ。

撮影状況の動画です。

月刊2018年3月号「ソニーα7R Ⅲで野鳥を撮る!野口純一」

youtu.be

今回の撮影で使用した機材はα7R Ⅲ+FE 100-400㎜ F4.5-5.6 GM OSS

ソニーα7R Ⅲ
●裏面照射型 有効画素数4240万画素フルサイズCMOSセンサー
●AF/AE追従 最高約10コマ/秒 高速連写
●399点 像面位相差、425点コントラストAFセンサー
●最高5.5段 光学式5軸ボディ手ブレ補正
●常用ISO感度 100~32000(拡張ISO50~102400)
FE100-400㎜ F4.5-5.6 GM OSS
●”Gマスター”超望遠ズームレンズ
●リングドライブSSMと2つのリニア・モーターで撮影者の意図に即応する高速・高精度AFを実現

さらにソニーのαシリーズの世界を知るなら「α Universe」へ

撮影と解説は写真家・野口純一さん

1968年、埼玉県生まれ。北海道在住。2輪、4輪のエンジニア時代にバイクツーリングで訪れた北海道に惹かれ、2000年に移住。キタキツネの撮影をきっかけに、2002年より写真家として活動を開始。北海道を中心に国内外の野生動物を撮影し、雑誌やカレンダー等の各種媒体に作品を提供。野生動物に関する深い知識と豊富な経験に基づく的確で粘り強い撮影スタイルから生み出される、力強く美しい作品には定評がある。公益社団法人日本写真家協会(JPS) 会員。公式サイト http://www.junsetsusha.com

www.junsetsusha.com