たとえばキャパの「ノルマンディ上陸作戦」。あのハンパない臨場感は、やっぱりブレに起因していると思うんですよ。ブレかどうかは定かではないですが…。というワケで、手持ちでハイレゾ撮影を強行。モノクロにしたのは、もちろん「逃げ」です。

◆「処理中」…けっこう待たされます。

スキャロップド指板のアールと弦の直線の対比…って、やっぱりこーゆーのはキッチリ撮ってナンボ。

もしかして「義侠」の文字がバーンと滲んでド迫力! …と、思いきや、タダのブレブレ画像。酒そのものは申し分ないのだが。

セッティングはハイレゾ・レリーズディレイ0秒・25MB&モノクロ。0秒というのはシャッター全押しからのタイムラグです。画像サイズは50MBも選べますが、正直、25MBでも撮影後に「処理中」の画面が出て、けっこう待たされます。まあ、風景とか静物をガッシリした三脚で撮るためのモードなので文句は言えません。が、手持ちでフツーに撮れないのでイラッときます。連写の真反対=遅写とでもいいましょうか、単発の火縄銃ライクですね。

◆見ようによってはタダのブレ写真。

ダメなスローシンクロといわれればそれまで。んが、飼い主的には十分OK。よそのお宅のイヌなら無視するはず。

建築現場。このテは80年代インディーズバンドのジャケ写であふれていたので、親近感アリ。

いわゆるブツ撮り(硬物)はタダのブレブレ写真で面白くもなんともなかったっす。動きモノもカッチリしたものだとよろしくないような。んでも、モノクロだとそれなりにゴマカせるシーンもあります。イヌネコ系は、そもそも飼い主視点ゆえ、どんな写真も許せるんですよ。あと、動きモノといっても、逆に電車の車内から撮った画像はちょっとだけ面白かったです。ちょっとだけですが。

◆キヨハラソフトを使えばイイじゃない?

よく見るとヘンなら、よく見なければイイのでは。「イタリア未来派」の画もこんな感じだった。

荒川を渡る総武線快速車内から。個人的に気に入っているが、大きな声では言えない。

基本的に、動いているモノは“サイボーグ009の加速装置”みたいな写りになり、ほぼほぼ使えない、というのは理解していました。が、そもそもは、止まってるモノなら絶妙な手ブレが逆に「太い線を生み出すのでは?」というアバウトな文系的発想が根本にあったワケでして…。でも、こんなに苦労しなくても、フォトショップの「フィルター」で簡単に作れちゃいそうな気がしました。ミもフタもないですが…。