ソニーはα7R Ⅱの後継機となる「α7R Ⅲ」を発表。発売は11月25日予定。市場想定価格(税別)は約37万円前後。有効4240万画素、メカ&電子シャッターで高速連写約10コマ/秒、高ISO感度102400、手ブレ補正効果は5.5段、低振動・高耐久シャッター(耐用約50万回)などの最新メカニズムを搭載している。詳細は以下URL参照。

http://www.sony.jp/ichigan/products/ILCE-7RM3/?s_pid=jp_/ichigan/_ILCE-7RM3_debut

α7R Ⅲ、完成度の高さは死角なし!

今回のα7R Ⅲは従来モデルのα7R Ⅱの後継機だが、中身はまったくの別物となっている。高画質、連写速度の向上による高速処理の追求、AFの速度・精度・追従性の向上、シャッターの信頼性の進化など、ミラーレス機としては同社のα9と並ぶハイエンド機といえる。ライバルはキヤノンEOS 5D MarkⅣ、ニコンD850のクラスだ。

▲マウント固定用のネジ本数を6点に増やすことで、マウント部の剛性を高めて、望遠レンズや大口径レンズの使用にも耐えうる仕様になっている。

www.sony.jp

▲今回のモデルチェンジでマルチセレクター(液晶モニターの右上)が追加され、フォーカスポイントの移動やフォーカスエリアの変更などの操作性も向上した。

www.sony.jp

▲プロ写真家の声を反映して、グリップ形状も見直し、大口径レンズ装着時のホールド性も向上させている。

www.sony.jp

今回のα7R Ⅲの主な特長

現時点では以下のような新機能・新メカニズムの発表のみだが、その一部を見るだけでも、かなりの実力が期待できる。

最新のテクノロジーで高画質を実現

■35mmフルサイズ裏面照射型の有効約4240万画素、Exmor R CMOSセンサー搭載
■画像処理エンジンBIONZ Xをさらに高速化(従来モデルの1.8倍)して、高画質、高速処理を実現
■常用ISO感度は100-32000
■最高5.5段分の効果を実現した光学式5軸手ブレ補正
■ピクセルシフトマルチ撮影(有効約4240万画素のすべての画素でR・G・Bの全色情報を得て補間処理をせずに直接合成して画像を生成することで色モアレを抑えて、高精細な描写を実現)

▲高解像度、高感度・低ノイズ性能、広いダイナミックレンジを併せ持つ35mmフルサイズ裏面照射型の有効約4240万画素、Exmor R CMOSセンサー。

▲画像処理エンジンの名称は「BIOZ X」のまま、中身は新機種ごとに著しく進化している。低感度時には約15倍(RAW設定時)の広大なダイナミックレンジを実現したのは「BIOZ X」の貢献によるものだ。

決定的な瞬間を逃さない高速連写、AF性能

■AE/AF追従で、最高約10コマ/秒の高速連写が、メカ&電子シャッター双方で可能
■広範囲高密度AF(399点像面位相差AFセンサー/425点コントラストAF)
■高速高精度AF(ファストハイブリッドAFが進化し従来機の最大2倍のAF速度に向上)
■高追従のAF(α9に搭載されている動態予測アルゴリズムをα7R Ⅲにも搭載)
■瞳AF機能の追従性能も従来機の2倍に向上

高解像4K動画とプロの要求に応える多彩な動画機能

■4K(3840×2160)映像に必要な画素数の約1.8倍の豊富な情報量を凝縮して4K出力するため、モアレやジャギーの少ない高解像力を誇る4K動画
■4K動画から約800万画素、フルHD動画から約200万画素の静止画ファイルが作成可能

高い信頼性・操作性を小型ボディに凝縮

■リレー記録・同時記録が可能なUHS-Ⅱ対応デュアルスロット
■高い視認性の約369万画素・高精細・高輝度・高コントラストの電子ビューファインダー「Quad-VGA OLED Tru-Finder」
■3.0型約144万ドット、チルト可動式液晶モニターはタッチパッド、タッチフォーカス機能搭載
■従来機のバッテリーの約2.2倍の容量を持つNP-FZ100に対応

■トップカバー、フロントカバー、内部フレーム、リアカバーに軽量、高剛性の高い堅牢性を持つフルマグネシウム合金を採用したボディ。
■厳しい環境下での使用に耐える防塵・防滴に配慮した設計のボディ

■大容量ファイルの高速転送を実現するUSB3.1 Gen1対応USB Type-C端子を搭載
■新ソフトウェア群「Imaging Edge」は撮影の前工程から後工程までのワークフロー全体を支援するためのソリューションとして3つのアプリ「Remote」、「Edit」、「Viewer」を提供
■頻繁に使うメニュー項目を最大30個までカスタマイズ登録できる「マイメニュー」