11月号の巻頭特集は、激論「愛のあるカメラ選び」となっております。が、全3日間・トータル15時間にもおよぶ座談会ということで、誌面で掲載されるのはほんの一部でしかありません。ということで、ここでは様々な理由により本掲載に及ばなかった収録部分をサルベージ、ここに「流出」させていただきます!

Day1 オリンパス
OM-D E-M1 MarkⅡ 

赤城:ここ一番、絶対に外せないような時。一眼レフとミラーレスの選択を迫られたら果たしてミラーレスを選ぶのか、みたいな部分もあるじゃないですか。本当に、絶対に失敗できないような場合。
落合:ありますよね、それは。究極の選択というか、そういう状況になったらまだまだ一眼レフっていう場面が。
赤城:たとえば報道畑だと車の透かし撮りとかさ。人が乗ってて、それをミニカムのストロボで浮かび上がらせてエイヤッて撮るようなとき。言ってしまえば一撃必殺のようなケースでは、ミラーレスはかなり恐いと思いますよ。
落合:そんな状況だと僕も一眼レフを選ぶかな。おそらく。
赤城:とにかく前に飛び出してってバリバリバリって撮るような時もそう。おそらく慣れたレンズをマニュアルのピント固定にしておいて撮ると思うから。こうした撮影ではまだまだミラーレスは厳しいだろうから。
落合:同感です。ミラーレスだと、素速いMF撮影ってしにくいです。じっくりゆっくりピントを合わせるならいいんだけど。
豊田:まだまだここ一番で選べない、というのが現状でしょうね。撮れることは撮れるけど、毎回同じように撮れるか、というとちょっと信頼できない。
落合:いわゆる打率の問題というか、安心感の度合いですよね。
山田:ホームランは打つけどヒットは打てない。
落合:あー、そんな感じですね。
編集部:それでも落合さんは(E-M1 MarkⅡ)使ってるんでしょ?
落合:使っています。
編集部:つまり、まとめると、軽量でコンパクト。とにかく強力な手ブレ補正があって、動きモノにもソツなく対応できる…。
落合:そしてバリアングルです。
赤城:細かい部分で突っ込んでいけば文句も出てきますが、トータルなバランスではかなりのハイレベルにあると思います。だから私もメイン機として使っています。