月刊カメラマン誌「ジャンル別フォト講座」にて好評連載中「スナップ」の講師・内田ユキオさんによるWebカメラマンスペシャルセミナー。このセミナーをもっと知りたい方は月刊カメラマン誌2017年7月号別冊付録をご参照ください。短期連載は付録よりの引用です。
http://www.motormagazine.co.jp/shop/products/detail.php?product_id=838
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最初に「自分にとっての基本レンズ」を決める!
スナップ写真とは何か?まずそれを決めておきましょう。諸説ありますが、“特別な準備をしないで出会いによって撮られたもの”と考えることにします。事前にアイディアを練って知人にモデルを頼み、何十分もかけて撮ったようなものはスナップとは呼びづらいですよね。
一瞬の出会いをどう切り取っていくかがスナップ写真の醍醐味であり、そのためにどうすればよいかをまとめてみました。スナップ写真で、いちばん最初に決めておくべきこと、それはレンズ。
皆が口をそろえて、「レンズは一本を長く使い続け、画角を自分のものにすべき」と言います。ズー
ムなら焦点距離を決めて動かさないこと。3 カ月でいいのでひとつのレンズで撮ってみてください。ファインダーを覗かなくても、どこからどこまで写って、どれくらいの距離で撮ればよいのか、わかってくるはずです。
じゃあその一本は? これは相性=適正があって、まずは被写体との距離、ボケ具合、遠近感、もちろん画角も…と、いろんな好みが影響します。
28mm から50mm(フルサイズ換算)までがよく使われ、超広角による歪みや、望遠の圧縮された遠近感や薄いピントは好まれません。まずは自分にとっての一本を探ってみてください。
今回のポイントは3点!
❶スナップの醍醐味は一瞬の出会いをどう切り取るか!?
❷最初に使用レンズを決め、3 カ月間使いこなすべし
❸超広角&望遠もリスク覚悟で挑戦すれば可能性が開ける!!
撮影・解説は自称「最後の文系写真家」内田ユキオさん
公務員を経てフリーフォトグラファーに。自称「最後の文系写真家」。モノクロのスナップに定評があり、ニコンサロン、富士フォトサロンなどで個展を開催。本誌をはじめ、新聞、雑誌に寄稿し、写真教室の講師など精力的に活躍中。主な著書には「ライカとモノクロの日々」、「いつもカメラが」など。